『辺境警備』

 

紫堂恭子の作品、全7巻。

 

子どもの頃にプチフラワー版を読み

中学生になって以降角川版・文庫版・電子版を購入し

おそらくずっと好きな作品のひとつです。

 

以下、感想です。

 

 

 

『指輪物語』モチーフではあるものの

きちんと世界が設計されたハイファンタジー作品。

太古の生き物も現代のおばけもみんなかわいい!!

 

プロトタイプではまだ書き慣れなさがあるものの

しっかりとした背景・小物の描きこみ、

テンポ良しのネーム、構図の美しさで

新人としては群を抜いている作家さんなのです!

 

作者さんデビュー作につき、物語が広がった関係もあり

都のパートにておおう、とは正直思ってしまったので

(3Pでまとめたバージョンはすごく好き)

最初から最後まで駆け抜けている『グラン・ローヴァ物語』のほうが

完成度では好きですが(というか作者さん最高傑作だと思う!)

辺境のお話はどれも大好きなのです。

 

個人的に、ジュディス⇒神官さんは

成就しなくていいんですが

シア⇒カイルは何とか…成立させたい!と

子ども時代から狙っていたため

『逃げる少女』の一コマで喜びの舞を

延々繰り広げてしまっておりました(爆)

 

私は隊長さんが若い頃に頂いた

《人は誰でも自分の望むとおりの人間になる》

という言葉の力を信じていて

今のところ自分の望む生活を手に入れているので

ばあさんになるまでがんばってみようと思うのです。