『縛り屋小町』

 

竹内未来の作品、全8巻。

 

前作『女王様の犬』と同じ舞台設定のため

橋渡しをする登場人物がいるのも楽しい。

タイトルで逃げないでくださいシリーズが

続くのはちょっとおかしいけど(汗)

 

以下、感想です。

 

 

 

神器「五色の糸」をめぐる秘密が解き明かされていく

対幽霊バトル・陰陽師ものであります。

 

神器との契約には代償=一番大切な縁、が必要なのですが

偶然五色の糸と契約してしまった、早く大人になりたい

主人公がその結果、ちびっこ化するのも楽しい。

 

主人公チコちゃん(両親に捨てられた過去持ち)の

圧倒的「先に進む」マインドが本当に大好きでして!!

 

「あたしさァ 出し惜しみってキライなのよね(中略)

うまく行かなくてもさあ 怖くてもさあ…

言い訳しながら生きるのはゴメンなのよ」

「どっちに転んだって 後悔するなら

あたしは 先に進むほうを選ぶ!」

 

誰だって傷つかないわけでも辛くないわけでもない

初めから強いなんてことはあり得ない

強く在ろうと抗う人が、強く美しいのである。

 

主人公が子どもの頃、助けてくれたのは

「誰」だったのかの謎解きも含め

《与えることで救われる》を徹底していたのが

素敵だったな~。未来さんの愛の描き方大好きです。

 

カプリング的には綱推しなんですが

チコちゃん「が」好きなのは師範なので仕方ない!