『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第一期

 

12話まで、以降二期に続く。

配信待ちだったのでやっと最終話まで見ました。

 

そこそこ面白い要素はあるんですが

この設定と雰囲気で進めて大丈夫なんか???と

思っていた部分の回答がわりとマイナス揃いだったので

二期は全部配信されたら確認するかも、ぐらいの距離感です。

 

あと二期への引きが最悪でして

12話Cパートの要素はここに入れるべきだったのか?と

完成しても文句は言っていると思われます。

 

OPと原作小説(リンクはこちら)きっかけで

物語に期待をしつつプロローグを視聴したら、その時点で

小説は「信頼できる語り手」によるものか???と

疑問符だらけになったので、1話から冷ややか鑑賞モードであった。

 

ちなみに私と「ガンダムシリーズ」への認識ですが

「脚本家・星山博之による、地に足の着いた魅力的な人間描写」が

織り込まれている=「本家」となるため

その要件を満たすのは初代と∀のみとなります。

まあSDガンダムちゃんたちは元々分家みたいなもんなので!

 

平成初期に色々試行錯誤してたガンダムシリーズは

わりとどれも好き〜(どこぞのディズニーみてえ)。

 

以下、感想です。

 

 

 

モビルスーツによる決闘ごっこが繰り広げられる

(勝利条件は、機体やパイロットの戦闘不能状態ではない)

「兵器」産業にいずれ加わる人材育成を目的としているにしては

わりとのんきな学園でのエピソードが大部分となるため

二期で戦争エピソードが来るんだろうとは予想していましたけど。

 

兵士育成は別ルートでやるにしても

(エランスペアくんたちはガチの兵士育成であったな・爆)

あの学園を運営し続ける意図もよくわからんのだよなあ。

スペーシアン的には兵器産業はのんきに行えるものかと思いきや

アーシアンが学園で学ぶこともできるんだよね……???

 

人間関係というものは一人で完結しないため

タイミングを逃せば本人の希望が叶うことはない、という

ちょっとした描写(主に恋愛方面)は上手いなと思ったのですが

女の子と女の子の「結婚」「恋愛」関係を軸に進めるにしては

野郎に甘いぜえ……という物語の進め方がイマイチであった。

 

シャディクは本人なりにミオリネ嬢が好きなんだろうけど

手に入らないものは「いらない」タイプなんだろうし

(養子として「結果」を出さねばならない環境由来とはいえ)、

今際の際に「優しい」ことを語る親父共の対比と

「娘」を長年支配してきた母親の対比の釣り合いは取れてない、

あたりがわかりやすく引っかかる要素でありますかね。

 

ガンダムシリーズの主人公として見た場合

謎の多いスレッタよりかは、グエルくんがわりとわかりやすく

親へのまっすぐな愛情、周りからの重圧、親が与える歪んだ愛情、

機体の操縦と「軍事」行動の違いへの葛藤などが描かれてしまっているので

視聴者とスレッタの距離感をどう作りたいのかも謎でありますしね。

 

次の部分だけは、ものすごい私怨となりますが

自我を持つ人外ルートが絶たれたため

同類という名の魂の双子ルートに期待した(影武者要素も追加)

エラン4号くんの扱いに全然納得していないため

今のところ花江さんの芝居の違いを楽しむぐらいしか

物語内での「役」がねえぞ!?という脳内不安レターは浮かぶのであった。

(そして芝居の違いを楽しむなら、ラストはハッピーエンドの別作品のほうを推す)

 

☆☆☆

 

スレッタの言う「みんな」、「家族」としてのエアリアルについて

踏み込んだ回答があるのは二期となってしまうのでしょうけど

大事な「道具」にあんな掃除が大変な行為をさせるのか???が

一番違和感があった要素でもあったので

Cパートの続き早う出せ出せ、とクレーム発生するのも見越してなんですかねえ。

 

スレッタがエアリアルにて「流血」殺害をした、という情報を

入手した時に浮かんだ絵面は

ビームで首を打ち抜いたとか、壁面にぶっ飛ばしたであって

あんな平手潰しではねえぞ???(そして血の量もおかしい)

スーツ着てるとはいえ、脂とか骨とか髪の毛とか糞尿とか掃除するのやだなあ……

 

ミオリネ嬢がドン引きするのも納得だし

混乱している状況であの台詞は全然酷くないし

彼女しばらく病院通い必須ですよね……

 

まあ、ファンの皆さまがんばれい、な心境である。