子ども向け番組の強い味方こと
ファミリー劇場にて『ウルトラマン』の
エピソード人気投票がありました。
サイトはこちら。再放送もあるらしい!
ベスト10を放送するよ!ということで
投票には参加していたのですが
放送日を忘れており(笑)途中から見ました。
第3話「科特隊出撃せよ」ネロンガ、
第9話「電光石火作戦」ガボラが投票対象外だったのは
時勢を受けてのこととは思いますが
(発電所と放射性物質狙う子だもんね)
納得の10本が選ばれておりました~。
初心者にお勧めしやすいエピソードぞろいともいう。
残り29本しかないけど!!
あと実相寺作品を編集した劇場版の感想も
同じ記事にまとめています。
旧作のお祭りは楽しいですね~。
以下、感想です。
★10位・第1話「ウルトラ作戦第一号」
伝説の物語の始まりですね!
ここから最終39話まであっというまなのだ。
ウルトラマンの説明がざっくばらんすぎるのが
大人になってから見るとちょっと面白い。
ベータカプセルもポイ捨てっぽいので。
全体的にテンポさくさくで
科特隊はどういう組織なのかを見せるのが
メインなようにも思われます。
ベムラーちゃんの鳴き声好き……
のちのギャンゴちゃんとは言ってはいけない。
もしかすると「しんか」かもしれない(別作品はやめましょう)。
★9位・第28話「人間標本5・6」
キャップ中心回であるところも
印象的なエピソード。
科特隊の青いスーツ大好きなので!!
ダダさん、護衛の怪獣がいないため
単独でウルトラマンと戦わなければならない
異星人さんなんですよね……
私が子どもの頃に、円谷がバイクレースの
スポンサーをしていた時期がありまして
本編より先に見てるためか
パラソル回してる印象が強いです。
今だと男性パラソル多いんだけど
当時は絶対女性だったから、ダダも女性のイメージがある。
(当時から男性ダダがパラソル回してる想定なら
むしろ先進的だったのかもしれない!!)
★8位・第18話「遊星から来た兄弟」
ザラブ星人の声が今は亡き
青野さんなのである。
アニメのお芝居で大変お世話になりました……
にせウルトラマンの顔がわりと凶悪なの
宇宙人のデザインは当人の内面を
表現している、と言えるかもしれない。
このへんのお話には萌がないんだよなあ。
宇宙人のお話より怪獣のお話が好きという点で
グレート育ちのような気がしている。
★7位・第35話「怪獣墓場」
怪獣たちはただ生きてるだけなのに
なぜ攻撃されねばならないのだろう……と
一部視聴者のストレスがたまった頃に登場する
シーボーズちゃんの伝説の回。
サイズの問題さえクリアできれば
お世話できそうな種族そこそこいるんだよなあ。
ウルトラマンとシーボーズには
良い関係ができていると人間たちが話す一方
シーボーズちゃんはウルトラマンを
怖がりまくっているので、そうかな???となる回でもある。
もう地球に帰ってこなくていいんだよ……
★6位・第34話「空の贈り物」
伝説のコメディ回。
とはいえ空から自殺者が落ちてくるという
シリアス部分もあります。
どこからどう見ても突っ込みどころ満載作戦ぞろいなのに
それなりの順番に並んでいるせいか
成功しますように……!!とはらはらしてしまうのでした。
スカイドンの尻の穴って、本当は
しっぽなのかなあ……と残ってしまう大きな謎である。
桜井さんの回顧本でもすごく印象に残っている
エピソードで、実相寺さんによれば
「女優の顔を魚眼レンズで撮ってみたかった」ために
生まれた、桜井さん大ショックの例のシーンと
おわびとして撮ってもらったラストシーンが好きです。
女優さんがちゃんと正当な文句を言って
フォローもあるのはいい現場だなあ、と思うのでした。
★5位・第39話「さらばウルトラマン」
ゼットン星人(ケムール人と言ってはいけない)と
宇宙恐竜ゼットンは別ですよ。てか恐竜なんだね……
ウルトラマンが負けてしまうなんて!?と
みんな驚愕してしまう回でもあります。
科特隊の科学兵器にみんな救われているのだ。
物語の終わりでも「さようなら、ウルトラマン」と
子どもたちの叫びが入りますが
放映後に空に向かって叫ぶ子どもたちを生み出した
「本物」の物語なのです。みんなじじばばになってますね。
★4位・第33話「禁じられた言葉」
巨大フジ隊員が幾多の男児(女児もいただろうけど)に
刺さったことはまあ否定しないので(ガリバー旅行記とかもありそう)
生まれた性癖を作品に出すなら!うまくやれ!!と別作品に思う。
メフィラスさんのデザインは好きなんですけど
なんで子どもと取引しようとしたのかはいまだに謎。
ウルトラマンとの戦いでのやりとりは
印象に残るかもしれない。
そもそも今の地球と地球人なら
いらない、って言われそうなんだよな。
マックスでも「狙われない街」が作られたぐらいですし。
★3位・第2話「侵略者を撃て」
最初に作られた回でもあるんですが
最初にアフレコされた回でもあるのかな。
桜井さんの語る小林さんによる釘差しのエピソードが
印象に残っているのですね。
本が手元にないので正確ではないのですが
バルタン星人の特撮に感嘆する皆に対し
これは本当にすごい番組なんだ。だからしっかりやろう、と話す。
背景には、キャストの皆さんが最初から意気投合し
現場で和気あいあいしすぎていたことへの懸念があった、プロですね。
私が時折ポジティブ表現として使う「v v」なんですが
ハートマークとかブイサインも兼ねてるけど
読みは「ふぉふぉふぉふぉふぉ」なんですよね。
★2位・第37話「小さな英雄」
自分が入れたエピソードが2位だったので
大歓喜してしまいました。ピグモン大好きなのだ。
復活した怪獣たちのデザインがちと違うので
(どうしてドラコちゃんの羽根がないんだああああ!!)
巨大生命の魂の黄泉がえりの代償なのかしらん、と思ってます。
ピグモンの運命は!今度こそ守ってみせる!!みたいな
タイムリープ物のヒロインもできそうな逸材である。
ジェロニモの名前の付け方は
新作では絶対やってほしくない流れなので
(シャクシャンとかいやじゃん……)
批判されたらその通りです、と返していきたいですね。
★1位・第23話「故郷は地球」
大人になるほど悲しくなるエピソードNo.1。
1位おめでとうございます!!
「犠牲者はいつもそうだ、文句だけは美しいけれど」
昭和の作品は避難描写がリアルだなあと
思ってしまうのですが、戦争の影響か。
鳩を逃がすために戻っちゃう
男の子が好きなんですよ、だめなんだけど。
ジャミラの鳴き声の変化がえげつないので
人間のうめき声に切り替わったところからは
全部脳内再生可能ですね。
私が怪獣の鳴き声クラスタなのは
グレート育ちなこともありますけど
ウルトラマン時代はちゃんと配慮されてたのも大きいな。
以下、Twitterに流した
私の一位予測、てか趣味による願望。
本命「怪獣無法地帯」怪獣いっぱい
対抗馬「故郷は地球」ジャミラ
穴「謎の恐竜基地」ジラース
大穴「恐怖の宇宙線」ガヴァドン
個人的には「恐怖のルート87」ヒドラと
「まぼろしの雪山」ウーも
良い順位につけていたら嬉しいものです。
★「実相寺昭雄監督作品ウルトラマン」
初めて見たけど、すごく楽しかった!!
OPにて主題歌を佐々木さんが歌ってるのも
良きですね。時代を感じる。
順番はガヴァドン→テレスドン→ジャミラ
→スカイドン→シーボーズ。いないのはガマクジラのみ。
科特隊の忙しい日々をまとめつつ、宇宙に意識を向けた
怪獣墓場のしっとりエンディングという構成が良き。
パリ本部の話が2本あるのも良い、世界組織なので。
カメラ凝ってるのと、台詞が愉快な作品ぞろいにつき
まとまると結構インパクトがありますね。
わりと何もしてないのにいじめられてる
怪獣ラインナップでもありまして
(テレスドンはマスターが攻撃命令出してるだけだし)
怪獣虐待は許さない!と保護願望が立ち上がってしまうのであった。
「怪獣を保護したい。でもバトルもしたい」という欲求を
設定では解消可能かつ、どう関係を築いていくかを
色々な視点で提供できるという点において
後継作品は『ポケットモンスター』と言えるのかもしれませんね。