『コロナと漫画』

 

主に小学館で連載こなしている

以下7名の作家さんへのインタビュー集。

 

ちばてつや/浅野いにお/高橋留美子/あだち充/

藤田和日郎/細野不二彦/さいとう・たかを

 

冒頭に結論が出てしまっておりますが

作家は描くしかないし、読者は読むしかない、

しかしそこから広げていくなにかは

確かにありますよ……という内容でした。

 

以下、感想です。

 

 

 

やはり終戦経験者ということで

ちばさんとさいとうさんの主張が

力強く際立っておりますね。

(さいとうさんはその後鬼籍入りでありますが……)

 

新しい作品に対する柔軟さなどを見ると

ちばさんは昔からずっとあたたかいですね。

当人の性格からして、大戦に対する視線などは

そこまで冷ややかではないので、このへんは

別の作家さんのほうが得意分野ではあると思う。

 

小学館は雑誌のすそのが広いからなのか

なんやかんやで大御所作家は倫理観がしっかりしているので

(その分編集さんが弱い気もしているが、また別の話)

不条理な物語でも、作家への信頼はちゃんとあるという

印象なのです。集英社や講談社はあやしいけど。

 

浅野さんのデデデデ…(タイトル覚えられません)は

機会を見つけて全巻読む予定です。

試し読みだけ久々に読んだけど、やはりうまいんだよなあ。

それでいて「そこにいる人」に対する優しさもちゃんとある。