主に小学館で連載こなしている
以下7名の作家さんへのインタビュー集。
ちばてつや/浅野いにお/高橋留美子/あだち充/
藤田和日郎/細野不二彦/さいとう・たかを
冒頭に結論が出てしまっておりますが
作家は描くしかないし、読者は読むしかない、
しかしそこから広げていくなにかは
確かにありますよ……という内容でした。
以下、感想です。
やはり終戦経験者ということで
ちばさんとさいとうさんの主張が
力強く際立っておりますね。
(さいとうさんはその後鬼籍入りでありますが……)
新しい作品に対する柔軟さなどを見ると
ちばさんは昔からずっとあたたかいですね。
当人の性格からして、大戦に対する視線などは
そこまで冷ややかではないので、このへんは
別の作家さんのほうが得意分野ではあると思う。
小学館は雑誌のすそのが広いからなのか
なんやかんやで大御所作家は倫理観がしっかりしているので
(その分編集さんが弱い気もしているが、また別の話)
不条理な物語でも、作家への信頼はちゃんとあるという
印象なのです。集英社や講談社はあやしいけど。
浅野さんのデデデデ…(タイトル覚えられません)は
機会を見つけて全巻読む予定です。
試し読みだけ久々に読んだけど、やはりうまいんだよなあ。
それでいて「そこにいる人」に対する優しさもちゃんとある。