『逃げる少女~ルウム復活暦1002年~』

 

紫堂恭子の作品、全4巻。

 

『虚妄の女王』がおもしろかったので

さかのぼって購入です。

 

メインストーリーを楽しんでいた途中

とあるコマにて、カイル推し故

楽しく読んでいる場合じゃねえ!!

という状態になってしまいました。

 

そのあたりのお話も最後に書いてあります。

以下、感想です。

 

 

超常現象に追われるちびっこヒロインには

どんな事情があるのかな?とわくわくしていたら

「異世界からやってきた異分子を排除するシステム」という

ファンタジーよりはSFな話がやってきて

ちょっと、いやかなりびっくりしました。

 

まあファンタジーとSFの違いは

不思議なお話の土台を

魔法にするか科学にするかの

違いしかないんですけど……

ファンタジーと怪談の違いにも通じる。

 

多分このオチにびっくりした

読者さん多そう……とよその感想を

探してしまいました(わりとそうでした)。

 

「守られてる」とみなされる存在は

与えることで「守ってる」存在でも

あるんだなあ、とあったかくなるお話でした。

 

彼女と彼の未来に、幸ありますよう!

 

☆☆☆

 

以下、『辺境警備』ネタとなるため

しばし開けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

さて脱線部分に入ります。

 

今作のヒロインであるジェスベルに対し

「そこの皮袋を取って、シア」とカイルが

話しかける場面がありまして、そこで

がたたっっっ!!となってしまったのでした。

 

イドラグールでの事件期間のみで

あんな風に呼びかけるほど(その時のシアはほぼ目が見えてない)

関係が進展したとは思えない……ということは。

 

一緒に旅してた時あったんですか!?

そのミッシングリンク(用法違い)について詳しく!!

と妄想が止まらなくなってしまったのでした(爆)

 

背高さんはシアを送った後、フォアサイトに向かう予定

&カイルは神官さんと一緒に、背高さん(とお母さま)を追う旅に出た

&わりとすぐに追いついて、大所帯で旅をしたことがある(妄想)

&最終的にシアを故郷に送り届けたのはカイル(願望)

&現在でも交流があり、兄妹のようなつきあいになっている(推理)

&カイルが多忙なため、ぴよちゃんはシアと暮らしている(理想)

 

こちらで埋めるミッシングリンク部分(しつこいが用法違い)の

脳内ネームが始まってしまったのでありました。

絵描きさんと隊長さんも付き合ってくれると

二次創作としては大変楽しいですね!!

 

私は保護する側と保護される側の

「与えあう」関係性が大好物で

隙あらばくっつけたくなるのですが

保護者が積極的に手を出すのは解釈違いになってしまうので

さじ加減が難しいところです……

 

脱線ついでに『辺境警備』本編での

ジュディス→神官さんの話も大好きですよ!

 

あちらの二人にくっつけ願望はないですし

神官さんに応えてほしいわけではないが

拒絶してほしくはない、という複雑な読者心となります。