紫堂恭子の作品、全4巻。
『虚妄の女王』がおもしろかったので
さかのぼって購入です。
メインストーリーを楽しんでいた途中
とあるコマにて、カイル推し故
楽しく読んでいる場合じゃねえ!!
という状態になってしまいました。
そのあたりのお話も最後に書いてあります。
以下、感想です。
超常現象に追われるちびっこヒロインには
どんな事情があるのかな?とわくわくしていたら
「異世界からやってきた異分子を排除するシステム」という
ファンタジーよりはSFな話がやってきて
ちょっと、いやかなりびっくりしました。
まあファンタジーとSFの違いは
不思議なお話の土台を
魔法にするか科学にするかの
違いしかないんですけど……
ファンタジーと怪談の違いにも通じる。
多分このオチにびっくりした
読者さん多そう……とよその感想を
探してしまいました(わりとそうでした)。
「守られてる」とみなされる存在は
与えることで「守ってる」存在でも
あるんだなあ、とあったかくなるお話でした。
彼女と彼の未来に、幸ありますよう!
☆☆☆
以下、『辺境警備』ネタとなるため
しばし開けます。
☆☆☆
さて脱線部分に入ります。
今作のヒロインであるジェスベルに対し
「そこの皮袋を取って、シア」とカイルが
話しかける場面がありまして、そこで
がたたっっっ!!となってしまったのでした。
イドラグールでの事件期間のみで
あんな風に呼びかけるほど(その時のシアはほぼ目が見えてない)
関係が進展したとは思えない……ということは。
一緒に旅してた時あったんですか!?
そのミッシングリンク(用法違い)について詳しく!!
と妄想が止まらなくなってしまったのでした(爆)
背高さんはシアを送った後、フォアサイトに向かう予定
&カイルは神官さんと一緒に、背高さん(とお母さま)を追う旅に出た
&わりとすぐに追いついて、大所帯で旅をしたことがある(妄想)
&最終的にシアを故郷に送り届けたのはカイル(願望)
&現在でも交流があり、兄妹のようなつきあいになっている(推理)
&カイルが多忙なため、ぴよちゃんはシアと暮らしている(理想)
こちらで埋めるミッシングリンク部分(しつこいが用法違い)の
脳内ネームが始まってしまったのでありました。
絵描きさんと隊長さんも付き合ってくれると
二次創作としては大変楽しいですね!!
私は保護する側と保護される側の
「与えあう」関係性が大好物で
隙あらばくっつけたくなるのですが
保護者が積極的に手を出すのは解釈違いになってしまうので
さじ加減が難しいところです……
脱線ついでに『辺境警備』本編での
ジュディス→神官さんの話も大好きですよ!
あちらの二人にくっつけ願望はないですし
神官さんに応えてほしいわけではないが
拒絶してほしくはない、という複雑な読者心となります。