『紅い牙』

 

柴田昌弘の作品。

 

Amazonの電子書籍にて

大セールをしていたので購入したのですが

やっぱり「私向き」じゃなくなっちゃったので

何度も読み返すことはしないんだろうなあ……

 

(作品の出来とは完全に別の話ですが

Amazon版はどこからデータ引っ張ってきたのか

気になる仕上がりだった……

セリフのかぶさっている部分でぶった切られてたりする)

 

最後の展開にいわゆる

不安レターやまっくろレターが

殺到したであろうことも私は責められない()

おそらく出さない派だけど、似たことは思うもんねー。

 

リアルタイム読者は大変だったろうな……

とコメントしたら、母上は全力でうなずいておりましたとさ。

 

以下、感想です。

あとコラボ作品だからいいやと思って

突然の『超少女明日香』語りが入ります。

 

 

 

少年マンガがラブコメしていた頃

少女マンガでは血みどろバトルが繰り広げられていた!!

という時代の一翼を担っていた作家さんなので

絵が本当にまあ素晴らしい。

 

この時期の集英社・白泉社では

少年マンガ作家含めてもダントツなのでは?と思う。

(好みだとまた別の話になるんですけどね)

 

とはいえこんなに素敵な

少年少女機械動物(特に狼!!)が描けるのに

物語空間ハードすぎんだろ……

ということで読むのはなかなか大変です。

 

あとやっぱりバードの件、私は許さん!!

(白髪ヒーローへの怨念語りでは殿堂入りだろうな!)

(あの手の自分(不幸)語り野郎はわりと嫌いなほうでもあるしな!!)

(正確にはバードにあの選択をさせるべく、要素を積み上げた作者への怒りです!!!)

 

そしてここまで物語につきあわせたにも関わらず

ランちゃんの大事な仲間たちも

ほぼ全滅エンドでやるせないーですよ──。

逆にイワンが生き残ったのはなんでだよ、おい!!

 

作者が初期キャラよりも、追加した

新キャラに萌えてたらこーなりますよね!?

という怒りの不安レターはそりゃあ届いただろうねえ。

 

なんせ読者は初期キャラが大好きで

その結果作品が長編化できるという点は無視できないので。

最初から物語の流れにいる人物ではなく

後出しで加わった人物に読者からの風当たり強いのは当然とも言える。

 

ぶっちゃけ、最初からいたとしても

主人公の好きな相手を「取っちゃう」相手は嫌われるものですしなあ。

風当たり強いの前提で放り込むべきではあるよね。

 

大好きな要素いっぱいあるんだけど

物語の着地点は見習いたくない〜という意味での

「影響」を受けている作家さんたちってやっぱり辛いなあ……

 

そういうわけで「作者」にどれだけ妨害されようとも

(あとがきマンガの語りを踏まえるのであれば・爆)

明日香さんへの愛を貫く戦う男・一也さんの

存在が光輝いてしまうのであった。

 

せっかく共演しているキャラなのに

相手が全然違うタイプなんですよね……!!