完全版『結界師』第1・2巻

 

完全版が発売されましたよ!!

単行本全35巻分を

16巻にまとめて刊行予定。

 

読み切りや描きおろしマンガが

入ったりするのでしょうか……!?

この分の予算、他を削って増やしました……ふう。

 

連載時のカラーはもちろん、雑誌の表紙やカットに加え

単行本の表紙や裏表紙、柱(?)のカラー

巻末おまけページも再収録

さらに描きおろしのキャラクター解説があるという

いたせりつくせり仕様でびっくりしました。

 

デザインもきっちり合わせていて

さすが完全版……

サンデーでも出せるんだな()と思ったなど。

立体加工の装丁もうれしいですね!

 

以下、巻ごとの感想です。

 

 

 

★1巻(単行本1-2巻)

第1話は完璧だなあ、と思っております。

現在の幼なじみ二人の関係まで

ばっちり語られていますからね。

 

単行本1巻はまだお話の方向性を迷っている感じですが

サンデーの妖怪ものはいいのう。

 

単行本2巻に収録されている

鬼使いのお話と、クラスメイトのお話で

この作家さんは大丈夫だ!となった覚えがあります。

 

良守くんが抱えている性質で、最上級の強さを持つ「優しさ」は

主要なまわりの皆さんには認められてない節がありますが

(泣き虫だのたわけものだの、ひでーなみんな)

彼の行動でちゃんと描写されているのだな。

 

あと巻末のキャラクターデザインのお話が

傑作すぎて、完全版で削除されたら

もったいない!と思っていたので、うれしい誤算。

 

 

★2巻(単行本3-4巻)

ついに主人公のお兄さんが出てきまして

最初の目標「時音を守れるように強くなる」が

さらに展開し、災いの原因である

「烏森を封印する」が提示されるのです。

 

この物語では「血のつながり」について

あれやこれやのエピソードで

そんなにいいものばかりではないよ、と

語られているように思えますが

パティシエ兄弟のお話はとても好きです。