劇場版『ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』

 

新作は楽しかったのですけれど

やはり物足りない……ということで

自分が世代だった頃の映画を再度鑑賞。

 

世代補正抜きにしても

このアプローチで完成するのを

見届けたかったですよね……!!

 

ミュウツーの物語は

柱となるエピソードだっただけに、とても残念。

単独作品として見てもすばらしいのですがね。

 

続編のスペシャルエピソードや

この時期のテレビシリーズも

見ているため、合わせた感想となります。

 

以下、ネタバレを含みます。

 

 

 

簡単なあらすじ。

 

とある奥地で、幻のポケモン

ミュウを求める調査団。

彼らはミュウのまつげの

化石を見つけることに成功する。

 

化石から採取されたDNAで

最強のポケモンを作り上げる

プロジェクトが始まった。

 

そして生み出されたミュウツーは

自我意識を持つポケモンであり

彼は研究所を壊滅させてしまう。

ロケット団ボスに勧誘され

しばしは従うものの、アジトを脱出する。

 

自らの存在意義、これからの道を

見出せないミュウツーは

人類への逆襲を開始するのだった──

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

「作り物」であろうとも

生まれた「命」に対して

敬意がある作品で本当に大好きです。

 

私の土台になってる作品なんだな──

と、改めて思いました。

『パシフィック・リム』や

『ジュラシック・ワールド』の

あの生き物たちもいつかは彼らの場所を

得られると良いのですけれど。

 

ミュウツー自身の答えはさておき

ポケモン同士が戦うことについて

今後何かしらの展開があったでしょうに

それについてはとても残念。

 

ゲストさんの使い方も

この頃は良かったなあ……

見合うキャラクターの問題ですよね。

 

初代世代のため

この頃のポケモンが画面に映るだけで

テンションが上がってしまいます。

 

以下、個別の感想。

 

 

 

☆サトシくん

危険に飛び込んでいく

ところは変わりませんね……

連れてるポケモンはこの頃が

一番好きですv v

 

しかしこの頃のポケモン映画は

ジブリ色がなかなかのもので

パズーかな?と思う部分が

ところどころあったりもします(汗)

 

 

☆ピカチュウ

オープニングで3体まとめて

倒している実力者。

ロケット団が狙うのも

わからなくはありませんね~。

 

みんなでご飯を食べている図は

かわいいのであったv v

(どう見てもなんとかフードでありますが・汗)

モンスターボールの中にいるときの

ポケモンって仮眠状態だったりするのかな

ご飯いらなさそうですし。

 

ピカチュウのコピーちゃんは

その後のお話でも

からみがあってよかったです。

あの子も元気にしているといいな。

 

 

☆サトシさん&カスミちゃん

この二人がいると

安心感が違いますね~。

元々、ジムリーダーということで

先輩だからでしょうか。

 

人間とポケモンしかいない世界で

人間の皆さん何食べてるのだろう……

というのは、わりと気になるのですが(汗)

 

タケシさんがロコンちゃん持ってるの

どうしてでしたっけ?

このお話を後で探そうかな。

 

 

☆ロケット団トリオ

ギャグ要員ではありましたけれど

終盤シナリオにからんでいてよかった。

ニャースさんの力は大きいですね~。

 

ニャースはコピーも

風流しておるのが良かった。

コピーピカチュウとコピーニャースは

仲よさそうでほっとしてます。

いつか名前ができるといいね。

 

 

☆サカキさん

なぜかさんづけしてしまうロケット団ボス。

ゲームの印象が素敵な敵キャラだったのと

アニメ版の最初のお声が鈴置さんなのでな……!

 

アニメでのロケット団ボスは

どういう変化をしていくのか

楽しみだったキャラクターなのですが

あの連作で着地させなければならなかった関係で

ミュウツーのことを忘れてしまったのはちょっと残念でした。

 

 

☆ジョーイさん&ジュンサーさん

ポケモン世界の人々の名前の

つけかたはわりと謎……

このお二人は源氏名なのかもですが。

 

ジョーイさん美人なのですけれど

ミュウツーに仕えている時の姿は

クラリスに見えなくもない(汗)

 

 

☆ミュウツー

役者があのお方でよかったという

筆頭ポケモン。

 

今後をみすえてのことだったのでしょうが

映画本編で皆の記憶を消してしまったことは

私は良くないなと思っておりました。

 

続編では、この映画で得た仲間がいるのと

ロケット団の記憶のみを消したことで

進展があったことが嬉しかったです。

 

 

☆ミュウ

伝説のポケモンといえば

永遠にこの子だな、今も時折配布していますね。

アニメでも動きがとてもかわいらしいのに

出してくる技がえげつない(汗)

 

声は山ちゃんなのか……と思いますが

あの方はかの名犬の声でもあったのだ。

……アンパンマンもさすがにそろそろ

キャスト一新はありうるでしょうね。

三十年は厳しいですよね……

 

 

☆アイツー

初期上映版には存在せず

補完されたエピソードになりますけれど

本当に印象に残っている少女です。

 

博士のデザインが天馬博士に寄っているのは

主に彼女の存在が原因でしょう(汗)

 

彼女や他のコピーたちがいなくなっちゃった時に

目覚めていれば、まだミュウツーさんも

遠回りしなくてすんだのかもしれませんね。

(本編が成り立ちませんけれど)

 

幼いミュウツーにとっては

彼女こそが「アイ」であったというのが

とても素敵だったので

掘り下げてほしかった気もするのです。

(本編が成り立ちませんけれど)

 

ポケモン世界の「ゆうれい」って

どうなっているのか定かではありませんが

いつかまた巡り逢ってくれたなら

嬉しいなと思うのです。

……完全に並行世界の物語になりますね(爆)

 

以下、ちょっとシリアスなお話。

あったかもしれない物語について

あれこれ書いております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

『ポケットモンスター』の世界は

ゲームで遊ぶ時には

完全に主人公=プレイヤーです。

 

虫取りや魚釣りに始まり

田舎から都会に出て行く冒険物であり

ポケモンはペットとして扱える

不思議な生き物という具合です。

 

ゲーム苦手な自分でもクリアできて

残酷描写も(想像の余地はありますが)少なめであり

現実世界を彷彿させつつも

あくまでもゲーム空間という遊ぶ場であるという

よく出来た作品だと思います。

このあたりは最近クリアしたので

また感想記事書く予定です。

 

ただアニメーション媒体で

主人公を据えるとなると。

 

生き物に代理戦争をさせていることに

変わりない、おまけにそれが

10才の子どもから推奨される行為でもあり

モンスターの捕獲や治療関係で

不思議な科学技術が発達していたりと

世界の土台を構築しておかないと

あちこちに矛盾が発生する世界でもあります。

 

人間も動物も別世界にオリジナルがいて

ポケモン世界とは創られた存在であるというのも

ありなんじゃないかな~と思いますが。

人間とポケモンが近い生き物であってもおかしくない。

シリアスにし放題でもある世界なんですよね。

 

アニメ版ポケットモンスター世界で

ポケモンたちの反乱が起こるというのは

シナリオとしてはとても魅力的で

是非見たかった展開でもあります。

(解決プロットについては

完成形を見てみないとなんとも言えないですが)

 

この映画にて、オリジナルとコピーの戦いを

止めさせようと体を張ったサトシくん

そしてパートナーのピカチュウは

鍵となる存在だったはずなんですよね……

 

最後の「胡蝶の夢」については

正直私の好みとは変わってしまいますが

そちらの方向で成長していく

二人を見たかったなあ……

永遠の子どもではなくてね。

 

サトシくんが永遠に主人公版アニメの

『ポケットモンスター』という作品が

巨大コンテンツとなってしまった現在では

思っても仕方のないことですけれど

時々思い返してしまうのもまた仕方ないのです。