映画館でポケモン映画を観たのは
初めてなんじゃないでしょうか?
テレビシリーズは初代までですし
(タケシさんが何故かリストラされたあたりで
毎週鑑賞から離脱しました・汗)
そもそも真面目に見た映画作品が
「ミュウツーの逆襲」なくらいが……
あのシナリオやってしまうなら
映画でわざわざ見たいお話は
そうそうないな~という感想でしたし。
(「水の都…」は背景と音楽が綺麗で
ちょっと見てみたかったかも)
キャラクターデザインの統一がされておらず
コラボかな……??と思ってしまう状態は
いかがなものかと思いましたので
鑑賞候補から一旦外しておりました。
バタフリーやリザードンといった
初代ポケモンキャラたちの見せ場ありますよ
ということで、ほいほいされてしまいましたが(笑)
ほぼ初代エピソードが組み込まれ
もしかしてあったかもしれない景色も織り込まれた
パラレルワールドとして見ると
記念映画としてはなかなか楽しい作品でしたv v
ソフト化したらまた見ようかな。
とはいえ初代テレビアニメ見返してしまうと
昔のほうがずっと楽しかったですし
この内容について「上書き」だと
怒ってしまうファンの方が
いるのも当然だろうと思いますけれど。
目指したであろう景色がなくなってしまったのは
テレビアニメシリーズにとって不幸だったとは思いますが
もう昔には帰れないのですしね~。
以下、ネタバレ含みます。
簡単なあらすじ。
マサラタウンの少年サトシは
10才の誕生日を迎え
ポケモントレーナーになるため
冒険の旅に出ることとなった。
旅のパートナーとして
オーキド博士に用意されたのは
モンスターボールに入りたがらない
人に懐こうとしない、ピカチュウ。
ぶつかり合いながら
共に危険を乗り越え
友情で結ばれる二人。
ホウオウに出会い、その羽を拾う。
もう一度ホウオウに出会うための
二人の大冒険が今始まる──
☆☆☆
全シリーズのポケモンが出てくる(らしい)
お祭り映画でありましたv v
上映時うるさいがきんちょ軍団がいたため
ちょっと集中しづらかったのですが
最後は涙腺緩む場面も多かったでしょうか。
ちょくちょく話題の俳優さん問題については
キャラクターは悪くなかったとは思うのですが……
それよりも声優さん担当キャラクターの
扱いのほうが気になったかな、うん。
以下、個別の感想です。
☆サトシくん
そうだよな~、まだ10才なんだよな~と
長寿シリーズにありがちな
謎の感慨にふけってしまいました。
12才くらいには成長している気がしてました。
どこぞの名探偵だって
外見年齢は小1のままのはずなのだが(汗)
あの世界の人間たちは
ポケモンと共生できるように
こっちの人々よりは強くなっているという認識ですが
(ポケモンの重さとか能力考えたら、死にます・汗)
その中でもサトシくんの運動能力はまれといいますか
この子何回死んでるんだろう……と思わざるを得ない。
彼が○○なら勝てたのに、○○なんていらないと
言い出した時には「おおっ!」と驚きましたけれど
こちらの世界のサトシくんは
あれが初めての負けらしいですし(途中描写の感じだと)
ポケモンがいない世界描写につながっていったので
まあありかな、と。すぐ改心して謝ってましたし。
「ポケモンマスター」が独自用語にされていたのには
ひっくりかえってしまいましたが。
……みんな目指したはずだったよね??
☆ピカチュウ
ずんぐりむっくり感がどんどんなくなっていきますが
それでもかわいい電気ネズミ。
多分ミッキーさんの次に世界で有名なネズミキャラなのかな~。
ポケモンブランドの象徴的存在。
昔より動きは随分派手になりましたが
電力はさほど変わっていないのかもしれませんね。
しゃべった件については
サトシくんが聞き取ったという解釈にしております。
帽子だけ残された以降のピカチュウの
鳴き声の演技がすばらしかったな~v v
この子や他ポケモンの寿命が縮むので
サトシくんには自ら飛び込んでいく癖を
なくしてほしいとも思うのですが(汗)
あれがサトシくんらしさなんだよなあ……
☆マコトちゃん&ソウジくん
パラレルワールドということで
旅のお供がこれかぎりの子たちなのは
正解だったと思います。
キャラクターデザイン統一されてないのは
未だに気になっていますけれど
パラレルだと思って見に来る構えができますしね。
……ソウジくんの台詞が
前に聞いたような気がすることについては
あれは良くないなあ、と思いますけれど。
☆クロスくん
ヒトカゲを捨てた原作トレーナーは
あっさり退場しましたけれど
因縁の相手になっていくという持っていき方は
悪くなかったのでは。
……キャラデザの浮きっぷりが酷い(汗)
イナズマイレブンだと思うのは君のせいだ(爆)
☆マーシャドー
劇場で受け取れるポケモンでしたけれど
あのシナリオで欲しいとは思わなかったかな~。
影の役というのはわかったのですけれど
彼らしさが表現されている部分が
あまりなくてわかりにくかったのです。
サトシくんがダークサイドに落ちかかかった時に
見せた夢は、悪夢というよりは……
いつか見るはずだった世界の一部なのでしょうね。
「あの子」たちのことを忘れない限り
その世界でもやっていけるとは思いますが。
☆バタフリー
虫ポケモンたちがかわいらしいのが
初代大好きだった理由のひとつです。
スピアーさんは悪役ふられがちですけれど。
OPで捕まえられて
ピカチュウに夢を語っていた
かわいいキャタピーちゃんは
やはり大正義であったv v
ばいばいバタフリーはいいものだなあ……
とはいえ物足りなかったので
初代作品を後で鑑賞しました。
☆リザードン
カゲちゃんが弱いエピソードふられたのは
ゲーム時の序盤ジム戦が影響しているとは
思うのですが……
まあゼニちゃんのほうが安定してるしな。
言うこと聞いてるのはちょっと驚きましたが
リザードンはとてもかっこよかったのです。
最終進化系が色塗りがいあるのはいいものですね。
とはいえ物足りなかったので
初代作品を(以下略)
以下、気になった部分のため改行多めです。
☆ロケット団の扱い
風の噂で彼らの扱いが年々酷くなっているとは
知っておりましたが、ここまで悪化しているとは。
声優さんの無駄遣い感が
半端なさ過ぎて、正直見るのが辛いです。
役者さんの力量が生かされてないんですものね~。
シナリオに関係してくるキャラクターとして
扱ってあげられないなら
登場させなくていいんじゃないかなあ……
ばいきんまん一味だって
(とはいえこちらも90年代イメージで止まってますが)
映画ではど派手な立ち回りを見せてくれるというのに。
☆ポケモンのデザイン
デザインの傾向が変わってることは
もうどうしようもないことですし
ついていけないのであれば離れるしかないのですが
やはり切ないものがありますね~。
個人的には金銀までかな……
私が『ポケットモンスター』というシリーズで
見たい生き物たちは
制作者たちがモデル公言しているように
「ウルトラ怪獣」なんですよね。
「しゃべらない獣人」じゃないんですよね。
ウルトラ怪獣のデザインも生き物感減っていって
うーんとは思っていますけれど
あくまでも「怪獣」らしさは残っていますからね。
しゃべらない「獣人」がコンセプトの別作品であれば
気になりませんけれど、ポケモンでは見たくないのです。
かっこいいやかわいいの評価の方向軸が
全く異なってしまいますので。
特に、影とハイライトの付け方が
人間寄りになっていてとてもつまらない。
今作は初代キャラが画面のあちこちにいた関係で
見栄えの差が歴然としておりましたし。
ライバルキャラの連れてるポケモンが
見た目で敵う気がまったくないんですもの(汗)
ただ旧作が大好きなのであれば
大人しく旧作を愛し続ければいいだけですので
新シリーズは風の噂で聞く程度にしておこうと思います。