私が『ファイブスター物語』ファンをやめた理由

 

タイトルが直球すぎるのですが

ここまで書いておいたほうがいいのかなと

思いましたので、決行しました。

 

ファンをやる・やめるについては

自分の中でわかっていれば良いだけのもので

基本的に宣言するようなものではないと思っているのですが。

 

私の場合、社会人になってから

主にネットで発表・ファンの方と交流していた

ジャンルがFSS&GTMだった関係で

アンソロ企画に参加させていただいたり

自分の二次創作サイトでの作品数も多いほうであるのと。

 

今後も自分のための作品を発表する予定ではあるので

「現在進行形ファン」アートでないことは

はっきりさせておかないとアンフェアだな、と。

 

当時交流していた皆さまとは

現在あまりご縁がない状態になっているので

辺境ブログも辺境サイトもたどりつく方は

そうそういないだろうとは思いますけれどね(笑)

 

実家の人々は相変わらずファンですので

『ニュータイプ』を時たま購入したりはするのですが

私自身は読んでも「ふーん」で

感想が終わってしまう状態です。

デザインは相変わらず見事だと思いつつ。

 

単行本十三巻は読んでいないですし

DESIGNS4以降の作品集も

めくっただけかな、読んではいない。

 

ファンをやめた理由の柱部分は

私の中ではとてもシンプルで、以下となっています。

 

「ドラゴン・ネイチャー」という生命体の

役割の変化とそれを決定づけたデザインの変化。

 

連載再開後の感想記事が

モナーク対策の回答()が掲載された号から

ぱったり止まっているのが

わかりやすすぎて自分では笑えます。

検索のキーワード機能がなくなったのを機会に

非公開を取り下げてみました。

 

ただ「ドラゴン・ネイチャー」に関しては

世界改変前から前兆のようなものはありました。

なので厳密にはGTM世界改変による離脱ではありませんが。

 

元々ロボットや機械、衣裳デザインの優秀さはさておき

「ファティマ」という人工生命体の扱いについては

相当違和感を抱えていた読者ではありましたし

改変後のファンの動きあれこれについても

何度か書いていますので、自分の軸がぶれた気はしておりません。

 

私にとっての『ファイブスター物語』は

「放浪のアトロポス編」で完結しております。

二次創作で描きたいキャラクターが

その後の単行本で主に出ているキャラというのは

また皮肉だなあ、と思いつつ。

 

『花の詩女ゴティックメード』についても

TOHOシネマズ新宿こけらおとしを

最後の鑑賞にしようと決めていたので

あの映画を映画館を観ることは二度とないでしょう。

 

その時その時全力で好きだったのが嘘でないなら

今現在の気持ちに嘘をつかないのもまた

自分に正直であることでしょうしね。

 

まとめ文章は以上となりますので

以下、こまごまとした部分への文章となります。

 

 

元々両親が読者でしたので

『ファイブスター物語』自体は

物心着く前から眺めておりました。

 

ちゃんと読み始めたのは小学生に入ってからで

それでも第三巻まではお話が全然入ってこなかったですね。

ファティマに興味がなかったこともあり

人間の話には入り込めず

ロボットデザインだけ見ていました。

とはいえエルメラさんはなんでクローソーに

やつあたりしてるんだろう、理解不能。ぐらいには

すでに思っていたようですが(爆)

 

私にとっての作品への印象が激変するのは第四巻です。

ファティマ・静が「美しい」と形容する生命体

サンダー・ドラゴンが登場する見開きページ。

 

おそらく「ドラゴン・ネイチャー」がいなかったら

私は『ファイブスター物語』のファンに

なることはきっとなかったでしょう。

 

『花の詩女 ゴティックメード』を見てから

連載再開後のFSSについて思ったのは

ドラゴンのデザインが変わってしまうのなら

彼らへの情熱はほぼなくなってしまうのだろうな

ということでした。未来は気になるから読むでしょうけれど。

現実はなくなるどころかマイナスだったのですけれど。

 

モナークの話が完全に転換点でした。

あれは人類の未来の姿としてあるべきものではない

その考え故にセントリー(ドラゴン)の力を使い

人型生命体を生み出し、利用する人々の対話。

 

あの場面を見た瞬間に醒めてしまったのですね。

 

人間が人間の未来を思い

他の生命体を変質させてしまう物語が

基本的に「好き」ではありません。

 

もし人々が問題だと感じたとしても

それは人間たちの中で完結させる課題であり

他の生命体を巻き込まないでほしい。

 

そしてサンダーが語った言葉を覚えているでしょうか。

他の大地で巨人や妖精を使い何をしても干渉しないが

カステポーは人間たちの土地ではない。

ドラゴンは人間の「味方」ではないのだと。

 

そのサンダーが人型生命体に下って

人類のために何か使命を果たそうとする……??

そんな「ドラゴン・ネイチャー」を私は知りません。

 

キャラクターがその性質を変質させたとき

私にとってそのキャラクターは死んだのと同じです。

 

人型生命体になってからの解説であれこれ語られていますが

「かわいいからいいよね」で許されてしまう

サンダー(旧)の姿など

私には苦痛すぎてもう見たくありません。

十三巻を読んでいないのも単行本の表紙が原因です。

あの絵には触りたくなかったのです。

 

とはいえ、ドラゴンの性質変化の前兆はすでにありました。

悪魔との戦いでテレポートしてくる頃は良かったのです。

どうやら「超帝國女帝」「ハスハの巫女」と

特別な繋がりがあるらしい……??

あたりから、「人間」に協力するドラゴンという

謎図式が成立し始めてはおり。

 

ナイン召喚やフンフトを連れていく下りなども

正直好きではなかったんですよね~。

そうやって、好きだった柱の部分が崩壊してしまうと

気になっていた点が受け入れがたくなってもくるので。

 

新作に触れるのは基本的にやめておくのが

心が離れてしまった人にとっては良いことなんですよね。

 

☆☆☆

 

元々私は「ファティマ」が嫌いでした。

 

ロボット三原則を悪化させているような

ファティマ法が誰のためのものなのか

考えるだけで気持ちが悪かったです。

 

反逆を企てたレプリカントの皆さま同様

キャラクターとしての「意思」を見せた時

好きになるというだけのことであって

「ファティマ」自体が好きになるわけではない。

衣裳デザインも完全に別の事柄ですし。

 

そもそもあれらは「兵器」です。

 

本来「マスター」がいない状態とは

制御する操縦者のいない戦車や戦闘機が

自動で動いているようなものでしょう。

自己防衛機能すら抑制するとかそんな馬鹿な。

育成費が安いならまだわかりますけれど。

 

はぐれファティマが熊と同等の

危険生命体と認知されるのであれば

連れ込む馬鹿も減るでしょうに

(いなくなるとは思わないが)。

 

おまけに一般人(特に女性)のファティマへの「嫉妬」とか

どれだけ現実見てないのでしょう。

支配者層への嫉妬はいつの世もあるものですし

「美しい」に理由がまとめられるのもぞっとします。

 

彼らが「逆らわない」という性質が

ファティマを取り巻く事件の本質なのに。

 

「騎士」への哀れみなどは私はあまりないほうなんですよね。

あくまでも「支配者層」に出現する力らしい

というのが序盤から一貫して見せられておりましたから。

力を持つ者が責任を担うのは当然のことです。

 

クリスの件は、学校がどうなってるんだ??と思いつつ。

すぐそこらにいるまわりの大人みんな加害者の図式は

気持ちが悪かったですね……

幼少期は騎士だけの空間に隔離して

専門教育させるほうがいいだろうに。

それを怠っておいて、説教するのか……

責任を担うのと、理不尽な暴力に耐え抜くのは

全然違うぞ……???

 

ヨーンくんに思い入れが出来てしまうのは

彼が一般人故、被虐待児であるからではありますが。

あと彼の最初のパートナーが

厳密には「ファティマ」ではないからだな。

番外。私はあの特殊人工生命体の「バーシャ」が好きなので

「エスト」と同一キャラにみなされる現状が

好きではないのです。公式でどうなるかはわからないですけれど

ファンの間での人気投票に入れても吸収されちゃいますしね~。

 

非人間型であるエトラムルの性能が

劣ったままで進化しないというのもまたおかしいと。

私がマイトなら、演算専用の個体なんて

がんばって開発して性能上げちゃうのにな←

 

元々が人間母体だからといって

形状や性質を人間に拘る必要ってあるんでしょうか?

SWが好きで、R2たちのお仕事ぶりに

満足していたことも関係ありますけどv v

 

K.A.N.の開発者のヒュードラー博士の考え方は

私はとても好ましいと思ったので

同時代のマイトであったのなら

是非協力させてほしい!!と思ったに違いない(笑)

その時は人の顔してないエトラムル出すよ(爆)

 

MHが出てこなくなったことで

最も残念だったのはK.A.Nでしたからね……

デザイン画の頃から一番好きでありました。

エンプレスは超帝國兵器なので番外。

 

カイゼリンは好きだけれど

エンプレスがカイゼリンにデザイン変化してしまったことで

物語の役割も変化してしまうのは確定で(年表でもわかります)。

人間キャラクターで一番今後を期待していたデプレの

出番はほぼなくなるな……というのがわかってしまったのも

醒めてしまった一因ではありました。

 

人間が情報生命体になっていくのも

私は否定的ではないのです。

むしろ人類は生殖機能とか人体からさっさと剥奪して

新人類への進化を進んで行くべきだ、くらいに思っている。

遺伝子のコントロールだって出来るならやってしまいましょう。

 

対物性愛者かつ無性愛者というLGBTで

さらに最近発達障害持ちだと確定しましたので

自分の考えがマイノリティであることも

納得はできるのですけれどね♪

 

人間の考えることはよくわからないです。

人間的情緒や感情って私には「学習」できても

「理解」できるものじゃないのだな、基本的に。

 

だから人工生命体や人外生命体に思い入れを

持ってしまうのでしょうけれどね。

彼らだって違うけれど、人間とは違って

理解し合えないことが当たり前だという

土台が揺らぐことはありませんから。

 

人工生命体や人外生命体、無機物が

「人間」に近付いていってしまう(特に見た目)のであれば

納得いく理由を示してくれないと

私は嫌だと感じてしまいますので。

 

最近の流行物などもついていけないな~と思いつつ

好きなものを追いかけていけば良いのでしょう。

もう若くもないし長生きする気もないのですから

居場所に配慮して配慮して

嘘をつく必要もなくなりましたし。

 

そんなこんなでジャンル交流はなるべくしないように

しようと思っているのでありましたv v