『スター・ウォーズ ローグ・ワン』

 

ディズニーが復活させたSW神話の

スピンオフシリーズ第一弾。

 

「フォースの覚醒」とは違い

限定パンフレット商法もなかったため←

前日から東京に泊まって

公開初日に立川シネマシティで

初回から鑑賞してまいりました♪

 

これは『GODZILLA』本公開期間

鑑賞記録15回突破できるな……!!

というぐらい気に入っていたのですが

時期も悪く9回止まりでした()

20回行きたかったのですけれど。

 

とはいえそのうち6回が

立川遠征でしたので

お金は使ってたかなあ……

 

☆☆☆

 

鑑賞直後の勢いで記事を作りたかったですけれど

それができなかったので

ソフト鑑賞後含めた感想になっています。

もう30回以上観てますけどね~。

 

FAは次の日には記事をアップしているので

ハイテンション勢い優先感想ですが

ROのテンションは落ちついているかな。

 

そして重要なことですが

私はギャレス監督作品全部大好きなので

基本的にファン目線で感想書いております。

 

日本の映画ファンにはかの監督

目の敵にしておる人もいるので

あらかじめ宣言しておく(爆)

 

あと「最後のジェダイ」の予告編も

公開された後ですので

今後のSW世界の展望予想も

最後に付けくわえてしまいました。

 

以下、ネタバレを含みます。

 

※18.03.29、マストドンの小ネタを追記しました※

 

 

 

簡単なあらすじ。

 

とある辺境の惑星に

銀河帝国の船が降り立つ。

その惑星には技術者ゲイレン・アーソが

家族と共に隠れ住んでいた。

 

彼は帝国のために最終兵器を開発していたが

完成品を皇帝が手にすることを恐れ

盟友クレニックをも裏切ったのだ。

しかしクレニックはゲイレンを見つけ出す。

 

ゲイレンが「スター・ダスト」と呼び

愛した娘ジン・アーソは

クレニックが来訪したその日、両親を失い

戦士ソウ・ゲリラの保護を受けることになる。

 

そして月日は流れ、成長したジンは

帝国の収容所にいた。

時を同じくして市井に噂が広がる。

 

脱出した帝国軍のパイロットが

ソウ・ゲリラを探している。

帝国が最終兵器を完成させたと

ゲイレンから情報を受けて。

 

反乱同盟軍の情報部は

ジンを帝国収容所から強奪する。

兵器開発者の娘であり

ソウ・ゲリラと旧知である彼女を

使者として利用するためだ。

 

自由を条件とされ

ジンはその要求を受け入れる。

彼女と反乱軍情報将校キャシアン

ロボットK2はソウ・ゲリラのいる

惑星ジェダヘ向かう。

 

銀河の命運を握る冒険の旅が

この時静かに始まっていた──

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

語り手・ルーカスの手を離れた現在。

数多くの神話と同じく

二次・三次創作時代に突入したと

思っているシリーズなので

好きなら好き、嫌いなら嫌いで

終わりにしようという

あっさりめの構えにしているのですが。

 

今回は好きな作家が監督するってわかってましたし

予告編で「これは私、絶対好きだ!!」と

恋の予感たくさんありましたので

冒頭から期待値高め・受信出力最大で

鑑賞させてもらいました。

 

こんな素敵な別の物語を見せてもらえるなんて

長生きはするものだなあ……!!

 

『GODZILLA』は日本公開が待てなくて

台湾遠征しちゃったくらいですが

(監督変わるからこの後はないだろうけど)

その価値はあったと思いますし

SWはその必要ない同時公開作品だったのですけれど

海外遠征しても後悔しなかっただろうな♪

 

引っかかったのは予告編の情報が

詐欺仕様だったことぐらいでしょうか。

再撮影で大幅変更されたのが

原因だろうとは思っていますが

SWの前情報ほど

当てにしてはいかんものはない……

 

 

☆物語

例えば「フォースの覚醒」で見られたように

ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロの名が

争いには無縁の人々のところまで

知られているのとは違って。

 

後の時代にまで「英雄」として

その名や功績が語られることは決してない

歴史の舞台裏で戦い、去っていった人々の物語です。

 

たった一枚のディスクのために

築かれていく屍の山を

単なる「犠牲」と切り捨てる人はいるのかもしれません。

 

でも確かに彼らは生きていたし

彼らの生きていた証はちゃんと

後の物語にも受け継がれていっているのだ──

 

そんな「希望」を語り遂げたという点で

これは確かに神話『スター・ウォーズ』の

一つの物語と言えるでしょう。

 

☆☆☆

 

物語の欠点というよりは

好みの問題となってしまうのですが。

 

予告編や前情報にて「ローグ・ワン」は

「反乱軍のスパイたちが帝国軍から

デススターの設計図を奪う物語」であると

把握していないと、このお話は

一体どこに向かってるのだろうか

わかりにくい作りだとは思います、正直(笑)

 

前作から何年も経って作られた新作で例えれば

ニモを知らなくてもドリーは楽しめたけど

こういう見せ方されたら

多分わからなかっただろうしなあ(笑)

 

あらすじ文章で書いたように

見せ方は本当に静かというか

淡々としている。

ギャレス監督のカメラの特徴でもある

大きな世界と小さな人間という

見せ方も相まって。

 

戦争映画的なあの場所移動とセットで

新情報が出されるあのやり方は

私は好みではあるのですけれどv v

(好み故に最初からクライマックス感がすごい・爆)

 

キャラクターの背景もすっとばされがちというか

こちらに想像お願いします的な見せ方が

主人公筆頭、多かったと思います。

とはいえ好みですので

私は最初からがんがん分析しっぱなしでしたけどね。

(そのあたりの詳細はキャラクター語りにて)

 

それが冒頭だけではなく、中盤以降も続くので

最後の設計図争奪戦に至るまで

退屈だと感じてしまう感想もわからなくはない。

 

ただ『GODZILLA』見て思ったのは

ギャレス監督の役者の好みは

ちょっとした所作や表情変化で語れる

タイプなのだろうとは思っていたので

こういう見せ方には違和感はなかったですね。

 

 

☆映像

この方の世界のとらえ方って

一体どうなっているのだろうと

頭の中をのぞいてみたい作家さんの一人です。

 

『GODZILLA』の映像も

相当きれいだと思いましたけれど

日本作品であるゴジラとは違って

知見が完全にそちらにあるSWならば

ここまで全力で美しい映像が撮れるのかと鳥肌。

 

ジンたちが隠れ住んでいた惑星のリング。

強い風に打ちつけられる大波。

反乱同盟軍の拠点となる惑星の空の高さ。

占領地に浮遊する巨大な侵略船。

革命の戦士たちが隠れ住む岩山。

滅びの始まりである金環蝕、土津波。

 

まだまだ物語としては序盤と言えるパートまででも

たくさんの美しい景色が浮かびます。

カメラワークと光の使い方が

本当に見事なんですよね……

 

『モンスターズ』は低予算だったんだなあ……とは

随所に感じられますし、シナリオもシンプルですが

時々はっとさせられるような映像が見られるのと

あの、本当に美しい最後の場面

それだけでもこの作品に出逢えてよかったと思える

すごい映像作品なんですよね。

 

あの作品見て、この監督に環境を与えて

もっとすごい映像を撮らせてみたい、と思い

実際に行動に移してくださった

『GODZILLA』と「ローグ・ワン」の

関係者の皆さまには感謝してもしきれません。

すごい映像見られて私は幸せです。

 

何よりもこの方の画面には

人間以外の「命」あるものに

敬意が溢れていて、とても嬉しいです。

 

でかくてもちいさくても

かさかさでももふもふでも

敵でも味方でも

命あるものは皆、美しく

世界に祝福されている存在なのだと。

どれだけ技術が進歩しようとも

その人の中に浮かばない景色が

描かれることはないのですから

これは作家の功績に他ならないのでしょう。

 

『GODZILLA』でこだわってくれた

生き物カメラが今回

ドロイド背中カメラになっていたのは

嬉しかったです。

うん!そのアングル見たかったよ!!

 

 

☆衣裳・機械・兵器

タイトルがいまいち思い浮かばなかったのですが

つまりデザインの話をします。

 

帝国軍服のデザインって

本当にすばらしいなあ!!!!

に尽きますね。

 

あとその軍服を着ている帝国人員が

ちゃんと「白人男性」で固められていて

さすが美しさにこだわるファシストどもだぜい~!

と変な笑みばかり浮かべていました。

 

やっぱファーストオーダーは

ガキのお遊び感がすごいな……

帝国軍には女なんかいらんのだ(爆)

ファズマさんだけにとどめとくべきだった。

 

ジンが変装した衣裳の背中にあるあれは

誘導灯とはわかっているのだけど

どこぞの人型ロボットの

ライトセーバーだろうか?と思ったりもしました。

 

FAが登場兵器については

不完全燃焼だったこともあり

陸海空全部の兵器が登場してくれた

ROは祭りでしたv v

 

TIEファイターはもちろん

謎のわんこドロイドもいるし(ルンバかな?)

だちょう戦車が占領地で闊歩してるし

大砲もおなじみのデザインだし

スター・デストロイヤーは美しいなと

あらためて思いました。

帝国のコントロールエリアが一段下がっていて

非常事態に軍服の皆さまが上をだかだか

走り回るのも大好きです。

 

そしてスノーウォーカーこと

AT-ATが登場する予告編見て

この監督は神様か?と思いましたけど

本編の登場場面でもう崇め奉ろうと思いました。

 

帝国軍最推しがこんなにかっこよく

見られて本当に嬉しいですv v

怪獣好きはAT-AT好きなはずという

勝手な決めつけをしていて良かった()

 

貨物用のAT-ATも良きものですね。

多分サンダバード2号みたいに

コンテナ入れ替えるのだろうけれど

あわてて出撃して、中身空っぽなのとかが

画面にいてかわいかったです。

 

新しく登場する機械や建物も

旧三部作に使われているデザインの

応用のさせかたがすばらしく

ちゃんと「知っている」ものに

仕上がっているのが良かったです。

旧三部作見せ場要素が、一作品の中に

自然に落とし込めているのが本当に素敵です。

ガンダムシリーズが過去世界線においても

メカが「新しく」されてしまっているのは

少し残念だと思っているのですが

こういう見せ方でいいはずなんだよな……

 

生き物モチーフがいると安心感ありますね。

SW貨物船が空飛ぶウミガメさんなところとか

私は好きです。口ががばあっと開いている。

目玉もあるんだよ、あれ。気づくと楽しいよ。

 

 

☆音楽

ちょっとすごすぎるスコアでした、これは。

 

あまりにもすごすぎて

私は音楽聴いてるだけで鳥肌ものでした。

もちろん今までのSWの中で

ジョン・ウィリアムズが作り上げてきた

旋律を知っているのが大前提ではあるのですが。

 

有名な調べがちらちら入っているのは

とっくに指摘されていることですね。

故に、物足りないのだと。

 

いや、ちゃんと全部流れていますよ。

対旋律という形で!!

同じ音が違う組み立てられ方を

されているだけですよ!!??

 

特にわかりやすいのは

ROのタイトルテーマでしょうか。

あれはSWのテーマと同じ音を使ってるんですよね。

ぱー ぱぱぱーと音が下がってくる

(ぱぱらぱぱらと続く)のを

ぱー ぱぱぱーと音を上げていってる

(ぱぱぱーと続く)んですよ。

 

うん、わかりにくい(笑)

 

聴いただけで、あ、私泣いていいだろうか

もう泣いてるんだけど、という状態。

聴いてるのは違う音楽だけれど

私の知っているあの旋律たちも

ちゃんと届いていますよ、という。

 

対旋律版・帝国のテーマとか

好きすぎてヘビリピしてしまいますもの。

ベイダーのテーマが変化しているというだけで

元のテーマにそこまで思い入れがないから

新曲嬉しかったとか、そんなこと考えては、げほんげほん。

 

そうやってなじみの旋律については

かすかに流すだけにしておき

対旋律を軸にした音楽を組み立てつつ

ROの物語の皆のテーマで

盛り上げたクライマックスのとどめとして

本来の旋律がフィナーレを飾るという……

 

組曲としては最高級の仕上がりではありませんか!!

なのでサントラには希望の旋律を

入れてほしかったのです……!!!!再演奏ですし。

 

初鑑賞時は中盤から泣きっぱなしだったのですが

エンドロールとどめすぎて

しばらくトイレ籠もってました(笑)

 

目にしやすい場所の感想では

楽曲の見事さが指摘されていないので

私の耳がおかしいのかとちょっと驚き。

楽器ちょっとでも触った方なら

わかると思ったんだけどな~。

 

ひとつだけ残念なのは『GODZILLA』の

デスプラが最初音楽を担当する予定だったので

そちらのスコアも聴いてみたかったなあ、くらい。

とはいえ再撮影で後半の内容が変わっているとのことですし

変更前ならデスプラ版が合っていたのかと妄想♪

 

ジアッキーノのスコアは私大好きだから

変わっても嬉しかったですけどね。

JWも猿の惑星もすごく好き。

 

以下、キャラクターの詳細語りです。

まだまだ続くのです、好きなものほど語りが長い(笑)

 

 

☆ジン・アーソ

戦士としての教育を受けた女性とのことで

アクション場面の安心感は段違いでした。

パドメさんがばりばり戦闘してるのとか

平和な国ナブーの女王様がそれか……と

ちょっと気になったりしてましたからね。

 

そのような戦闘場面の中での

「彼女は本来戦う人ではなかった」という

根っこの部分の見せ方がすばらしかったです。

 

ジンが子どもを助けに行く場面が大好きです。

ああ、彼女は己の任務を最優先して

命を捨てていく人ではないのだなという。

民間人の子どもということを抜きにしてもですね。

 

戦う目的を持たなかった

ただ生き延びるためだけの術だった

帝国の旗が銀河に翻ろうと

それを見なければいいだけのこと

 

そんな彼女が戦う理由を見つけ出し

チームのリーダーとなる姿は

本当にかっこよかったです。

 

「Rebellions are built on the Hope.」

「May the Forth be with us.」

どの台詞も「主体」がここにある

力強いものですばらしい。

 

何もかも置いて生き延びることしか

出来なかった彼女が

最後に信頼する人と抱き合って死を迎える

そんな美しい場面が見られて良かったです……

 

家族を失った平凡な少女から

目的はないが生き延びる力を備えている女戦士への

成長過程がすっっっとばされたことにつきましては。

 

あー、尺足りないものな──と思いましたけれど

レイさんよりもはるかに彷彿描写がなくて

役者の演技にお任せしてるのは、潔いとは思いました(笑)

ソウとの緊張感のあるやりとりや

父親との再会場面はすばらしかったですねv v

 

でもゴジラのフォードくんも

15年飛びましたけれど、わかったものだが。

あの事故があったからあの仕事を選んで

失ったからこそ家族が欲しかったのだな、とかね。

お母さまとのやり取りが

対等に扱ってもらえてる子どものもので

印象に残っているのが強かったし。

 

ROに登場した人物たちが

後の物語にかけらも姿を見せていないことから

彼らはきっとみんな去ってしまったのだろう

ということは予測しておりましたけれど。

ジンがレイのお母さんじゃないのか

予想というより願望を、当時持っていた

ツイッターアカウントで語るのは結構好きでした。

 

いや、だって本編見る前から

悲しい予想で埋めたくはないんだ……

好き勝手妄想できるのも良きことなんだ……

まじめなファンはそこで意見を

言いたくなるんでしょうけれどね。

人の考察にもの申したくなる

ジャンル間の交流は基本避けるのが吉です。

 

彼女のカイバー・クリスタルの

ネックレスは劇場グッズのラインナップに

加えるべきだったと偉い人こづきたいです。

商魂たくましいディズニーのくせに!!

 

 

☆キャシアン・アンドー

情報将校ですが、どこぞの猪少佐よりは

Zくん寄りの人だなという印象を決定づけた

最初に出てきた直後に仲間を撃つ前後の

表情変化がすばらしかったです。

 

あれでも「キャプテン」ですし

優秀なのは間違いないだろうけれど。

ずっと迷ってる人だったな。

面白かったなあ、ヒロイン的に。

さいころ階級章がいいなあ!おしゃれ!!

 

チームローグ・ワンがSWよりは

ST・TNGっぽいと思った理由は

主にこの人にあったりします。

ナンバーワンのほうが頼りになったけどさ←

 

 

☆K-2SO

キャシアンがKを再プログラムしたのは

一体彼が何歳の時だったのか

ちょっと気になっているお方です。

子どもの時なんじゃないか、実は……

 

主人公との出会い時にぶっとばすとは

なかなかやるのう、お主……

数少ない笑えるパートを主に担当。

ブラスターが私にはないってすねてた(?)のに

ジンにブラスターを託される場面は良かったですね。

あの時に彼の死を感じてしまったけれど。

 

そしてKの散り方に

これは全滅エンド覚悟するべきだな……と

思ってしまいました。泣いてましたけど。

 

 

☆チアルート

ジンとの出会いが誰よりも

ボーイミーツガール感をただよわせていて

この人は絶対に味方だと確信できました。

実際、ジンを最初に信じてくれたのは

彼だったのですよね……

 

ジンについていくと歩き出す場面

父親が死んだ後、彼女の手を取る場面

彼女は戦いを選んだ、フォースが強いと語る場面

最終決戦の前で微笑む場面

どれも素敵でした。

 

個人的にコンビ組ませるなら

ジンとチアルートが最推しでありますv v

 

殺陣の時のマントの動きが

きれいでほえ~と眺めておりました。

私は国内外問わず基本役者さん詳しくないので

(名前は演技を見ないと覚えません・爆)

殺陣で有名な方とは知らなかったのですが

役者さんとしての演技が

ギャレス監督の好みそうだなと思いました。

 

彼というキャラクターを見ていて

フォースとジェダイ騎士について

昔から抱いていた疑問を

今後の作品とからめ、一番最後に書いています。

 

 

☆ベイズ

『三国志』で関羽やって

『義経記』で弁慶をやれそうなお方。

 

チアルートとの最強の相棒感

すばらしかったです……

すごいものを見てしまった……!!

 

「Good luck !」

「I don’t need luck. I have you !」

なんだこのやり取り……と点目になりました。

 

爆発の方向と炎の様子から

貨物船の運命をさとり

戦場に歩き出す後ろ姿が忘れられません……!

 

日本語訳でのなまりがイメージと

違うのがもったいなかったなあ……

 

彼のアクションや所作は

性格が出ていて本当に好きでした。

不本意の感情を示す

ごろんの場面とか良かった。

 

 

☆ボーディー

チーム唯一の非戦闘員なのに

体を張る場面が多くて

楽屋裏ネタがあったら

いたわってあげてほしい人、No.1。

 

ボー・ガレットの場面は

SWに必要な襲ってくる人外の

被害者を誰にしようか

消去法の結果にも見えて、気の毒(汗)

 

マスタースイッチのくだりは

笑うべきところじゃないのに

すごく笑ってしまったのです。

うん、わからんよ……!!

 

揺れる演技の見所は

一番わかりやすかったんじゃないかなと

密かに思っています。

彼は武力としての強さを持っていないので。

 

ゲイレンとどんな話をしたのか

気になっているなあ……

 

 

☆ソウ・ゲリラ

映画以外のSWシリーズには

あまり触れていないので

(知ってるのは大昔の小説版くらいかな)

登場人物とは知らなかったです。

 

ただ冒頭に登場した

勇ましい、自信に満ちた姿から

再登場時の足を失い

掠れ声になり、自嘲気味に笑う姿を見て。

 

彼は戦いの中で本当にたくさんの物を

失ってしまった方なんだな……と

悲しみを覚える人物になっていたと思います。

 

最後に生命維持装置(?)とも言える

パイプを外したのは

戦士としての最後を迎えるという

彼の誇りの示し方だったのでしょう。

 

 

☆ゲイレン・アーソ

自分が開発したものを破壊する科学者としての

理由づけはとても良かったと思います。

語りの部分は本当にお見事。

 

クレニック長官とは

若い頃は志を同じくしていたが

やがて……というパターンでしょうね。

この二人もおいしかったです(何がでしょう?)。

 

ところでジンは何故「Star Dust」なのだろうか。

髪の色や全体の雰囲気とは考えにくいので

あるとしたら瞳の中に星が見えたとかかな……?

 

 

☆クレニック長官

主人公たちの行くところ必ずやってくる

行動する悪役という点で良かったです。

SWの悪役はものすごく強いかおじんか

のほうがやはりいいなあ……

 

固めのマントがとても印象に残っています。

彼の性格が反映されているデザインで。

上司組に責め立てられている場面は

少し気の毒ではありましたけれど(汗)

 

主人公と最後に対峙するまでやってくれて

大満足でした。良い悪役だった。

やはり悪役はおじんに限る。

やはりファースト・オーダーのガキ共は……(以下略)

 

 

☆ダース・ベイダー

火山の星でピンときましたけれど

登場する時の照明効果とカメラワークが

凝りまくっていて、さすがメインの悪役よ。

 

てかなんであそこに拠点築いてるんですかね

アナキンさん……

パワハラ効果の舞台用なのか←

 

最後の大立ち回りはさすがでした。

こんなに強いベイダー卿が見られるとは

良いことだ……まさに恐怖の象徴ですね。

 

ギャレス監督は扉好きらしく

要所要所で持ってきますけれど

あそこで開かない扉を用意するのは

まさに絶望。そして希望へと繋がります。

 

とはいえどこぞの赤い彗星と同じく

何故ここまでの人気があるのか、私には

ぶっちゃけわからないキャラクター(爆)

 

だって旧三部作時代は基本パワハラの人だし

新三部作でマザコンで、成長してもガキという

要素が更に加わって点目だった……

 

美形で美声なことで相殺されたりはしない。

でもベイダーの声はあのお方でないと

ダメだと思いましたv v

 

 

☆ターキン総督

思ったよりもがっつり登場していて

素敵に悪役していたのが

印象に残った私の推しです。

 

ふるまいと台詞がまさにターキン総督だったので

CGについてはあまり気になりませんでした。

新三部作のクリーチャー宇宙人たちを

見た後だと、画面も自然に近かったですし。

 

過去の俳優さんを再現して

新作を作ってしまうこと自体は

あまり良くないと思いますけれどね……

 

 

☆レイア・オーガナ姫

姫様の修道女スタイルは

本当にデザインの美しさが

際立ってるな~と

後ろ姿で思いました。

 

この船は民間の……とか

苦しすぎる言い訳だぜ、姫様!

とか思っちゃったのは内緒です。

 

レイア姫は動きの場面が少なすぎて

ターキン総督より人形っぽいって

感じてしまいました、正直。

 

表情は演出としても見せなくて良かったかもしれない。

でも今後の技術進化を思えば必要かもしれない。(どっちだ)

 

 

☆C-3PO&R2-D2

R2がいると嬉しいです。

私のSW全作の最推し……!

君たちも後ほど大冒険することに

なるのだぜ……!!とにまにま。

 

ちゃんと間に合うのか心配していたら

最後の場面で納得しました。

ここまで繋がってるとは

思ってなかったのですよね~。

 

 

☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今後のSWについて。

最初にぶっちゃけてしまうと。

 

フォースは「ジェダイ騎士」から

解放されるべきものなのでしょう。

 

なぜならフォース自体は

あらゆるものに宿っている力であり意識であり

ジェダイ騎士だけが「独占」するものでは

本来ないはずなのです。

 

新三部作で描かれた騎士の育成システムを見て

あれ?と引っかかりを覚えたのは私だけではないはず。

幼少期から厳しく鍛えられる育成システムは

世界各地に存在してきた修道騎士に近いものですが

ジェダイでは宗派の違いすらないことになっている。

全ては共和国の平和のためです。

 

そして唯一の宗派の違いにして最大の違い「シス」が

ジェダイ騎士がいる限り生まれてくるというのも

また歴史が何度も繰り返した事実。

宗派の違いが即滅びに結びつくという

ある意味で脆弱なシステムでもあります。

 

RO作中でジンやチアルート筆頭

チームローグ・ワンが見せたような

あれが「フォース」と共に在る

生きた人間たちの姿であるはず。

 

私はルーク自身が「ジェダイ騎士」たることを

皇帝に示すのは、父親を救うために

必要なことだったと思っています。

父親たるベイダーが救われたのは

ベイダー自身が選んだ故であるとしても。

 

しかし「ジェダイ騎士」という集団が

これからもずっとあの銀河系に必要なのか?

FAの冒頭で賢者は語ります。

宇宙の平和にジェダイは必要だと。

 

しかしルークはジェダイ騎士が必要ないものだと

気づいているのでは?と思います。

故に彼は「私が最後のジェダイ」と語る。

 

彼がFA作中で、R2と共にある姿は

弟子を全て失った時の映像と

私は信じてしまっているのですが。

あの日を通り過ぎたルークが

また単に有望な若者をジェダイ騎士として

育成するとも考えにくい。

 

ジョン・ウィリアムズの旋律が語るように

レイ自身もまた、あのライトセイバーを

手に取ると決意した故に

訓練に付き合っているのでしょうが。

彼女の向かう先は「ジェダイ騎士」ではない。

 

土着の信仰が皆無とは考えにくいのですが

SW世界の中で最大派閥といえる宗教は存在しておらず

その役割を果たしているのはフォースとジェダイで

あることは間違いありません。

それは衣裳デザインからもはっきりしている。

 

過去の神は必要か

新たな神は、過去の神と同質のものか

そもそも他者と同一の神を人間は必要としているのか

 

そういう方向性に向かっていくのでは?

と予告編を見ながら思いました。

 

フォースが解放されればまた

SW神話の向かう先の自由度も

上がりますしね。

 

昔と同じものが見たいのであれば

素直に昔のものを見ればいいのです。

古い歌が好きなのは悪いことではないのです。

 

でも新しい歌が必要なように

新しい物語、新しい神話は必要なのです。

今までもこの先も。ずっとずっと。

 

自分が好きかどうかは全くの別のお話で。