田辺イエロウの作品、全16巻。
GWに一気に読めるように購入したが
このご時世なのでなかなか届かず
やっと読めたの巻。
以下、感想です。
序盤は追いかけていた作品だったのですが
これ絶対、まとまってから読んだほうが
いいやつだ、ということで数年放置しておりました←
この作品はデジタル仕上げなのですが
どこで切り替えたのかなあ。後で色々探そう。
「ジュブナイルSF」の紹介にふさわしく
物語のエンディングは明るい『幼年期の終わり』で
よかったなあ……最後かけあしにも思えたのですが
ここまできっちりまとめてくれると嬉しい。
わかりやすく「主人公」なタイプではありませんが
英ちゃんがどんどん成長していってくれて
「最初から手をのばさない」みたいな場所から
飛び立っていくのがすばらしい。
少年マンガはこうではなくては。
つばめちゃんが最終回の後、英ちゃんに恋心抱くか
抱かないかというと多分抱かない気はしている。
まあ二次創作で捏造するにはおいしい二人ですね←
あやめちゃんのほうがフラグ強い気もするしなあ。
群像劇でもあるため色々な「主人公」を
目にすることが可能な物語ではありますが
(大人読者だとアダム・イブもいいキャラに見えますし)
私はロビン嬢が好きですね。
彼女に向けられた「祈り」が象徴的で
「妖婦でも女傑でもない女の子が
伝説になったらどんなに素敵だろうって思ってた。」
これは、女性として生まれた人なら「わかる」ものだとも。
ロビン嬢の演説場面がないのはきっと
これからそんな「女の子」たちが
たくさん出てくるという祈りでもあるのかな。
『結界師』の完全版は6月発売するようなので
(もう某所での予約受付が始まっている)
しばらくは田辺作品を楽しめそうです。