『ダンガンロンパ3 The End of 希望ヶ峰学園』「希望編」

 

さて、真の最終章「希望編」の感想です。

ブログを更新するのが遅くなったのは

(なんと年越しまでしてしまいました・汗)

この回の内容を整理するのが

私としては難しかったからです。

 

辛口でまとめた未来編最終回鑑賞後

希望編の内容に不安を抱えていたところで

ブルーレイBOXのⅠが届き。

特典に掲載されていた

スタッフインタビューを読んでしまったことも

私には悪い方向に作用してしまいました。

 

そういえば私は公式の情報も

積極的に探索するほうではなかったですね……

と今となっては思うのですけれど。

 

作中感想では特典の内容も含め

話を進めております。

 

既存作品ではアニメ視聴、ゲーム全作プレイ済み。

他媒体作品は迷いながらほぼ未着手

『ダンガンロンパゼロ』のみ読破状態です。

 

以下、過去未来作品全て交えた

冒頭からネタバレ&ネタバレという名の

キャラクター語り満載となります。

未見の方は絶対に見ないでくださいませ!!

 

そして私は基本的に男女カップルレーダー持ちなので

カップルトークもばんばん入っています。

くっつけるのが苦手な方もご遠慮くださいませ~。

 

はっきり書いてしまいますと。

私はナエギリ・ヒナナミ至上主義者である。

超高校級の夫婦(非公式名称)よ、永遠なれ……!!

 

 

もう一回注意書き。

以下、時系列による場面の感想と

キャラクターの感想になっております。

初見時の印象と複数回鑑賞後の感想が混ざっている状態ですが

読みやすいように整理はしてあるつもりです。

 

がんがんネタバレしておりますので

本当に!見ていない方はここで引き返してくださいませ!!

 

☆☆☆

 

希望編「希望の学園と絶望の高校生」

 

未来編イントロの過去回想の

音楽からスタートですね~。

この話でメインテーマは聴けるのでしょうか。

残り15分、大ピンチですね!

あの船はジャバウォック島から出航したものかな。

からの。

 

日向くんがやっと出たあああああ!!!

 

そして問題のヘアピンを持っているということは

この日向くんは3のこと、覚えてるのかな??

からのオッドアイ状態でした。

そしてさりげなく「みんな」って言いましたね。

カムクラくんの才能はキープ状態か!

 

希望編タイトルの登場はこうきましたか~。

 

日向くんが「みんな」っていうことは

77期生の無双タイム来るのかな~

と構えていたところ。

 

おお、みんな復活してますね──!

いちゃいちゃもいれつつ

ファンサービス感すごいなあ……

とはいえ、違和感要素が散見されたので

後で整理しますね。

 

日向くん、御手洗くんに

よおって言ってますけど

面識は……どうだったかな……

 

ここでタイトルか!!

 

日向くんのツマラナイは

また違う響きがありますね~。

彼の指す大切な人とはつまり……

 

日向くんに対して

平和で幸せな学園生活って何のことだろう??

 

日向「そりゃあ消したい過去だ。

 でもあいつを……

 七海を、いなかったことにはできない。

 あいつのおかげで

 今オレたちはこうして生きてるんだ。

 それをなかったことにはできない」

 

回想は全部3の千秋ちゃんだなあ……

みんなの言っている

それとか過去とかはどのあたりの

出来事まで含むのでしょうか??

 

「過去を全て消し去ることはしないけれど

過ちを犯した者たちみんなで

一緒に未来を創っていく」

そういう説得と着地なのでしょうね……

 

クラスメートか、そうだね。

御手洗くんはずっと独りだったからね。

詐欺師さんとのハグはおめでとう!と思います。

それを見守り立ち去る苗木くんかあ……

 

言葉を交わさない

日向くんと苗木くんはとても良い……!!

 

蜜柑ちゃんが何か言いかけたところで

狛枝くんが苗木くんに

ちょっかいをかけている(笑)

まわりが止めましたけど(爆)

 

未来機関に向けて流されているのは

絶望の残党が真犯人と告げる

映像ですねえ……

 

日向くんとカムクラくんが共存してるのかまで

はっきりとわかりませんので

日向くんがカムクラくん演技をがんばってるのかな?

これ撮り終わった後、みんなで

爆笑してるパターンだな。

 

十神くんのこの言葉は

2を受けてのものなんですよね──!!

 

出航して焼き肉パーティーする

77期生、みんな仲良しですね~。

ひとりたたずむ日向くん。

その隣にいるのは……?

 

ウサミちゃんを抱えている

AI七海千秋ちゃん!?

 

七海「ねえ、日向くん。知ってた?

 あの日、みんなが新世界プログラムに

 入ってきた時。

 みんなを管理するための、AIが作られたんだ。

 それが、私。

 まず、みんなの記憶から

 管理者にふさわしいイメージを読み出して

 それを統合して、一つの人格を

 作るはずだったんだけど……

 でもね、その必要はなかったんだ。

 みんなが抱くイメージは、一致していたから。

 みんなには、心の底から

 もう一度逢いたいって、思う人がいたから。

 正確には別人だけど、みんなのおかげで

 私はもう一度みんなに逢えたんだよ。

 だとしたら

 これはみんなで勝ち取った奇跡だね」

日向「奇跡か……こういう結末も悪くないな」

七海「当たり前だよ!

 私が、生きて、戦って

 命を賭けたものだもん。

 さあ、行こう!

 私たちの未来は、みんなで創るんだよ」

 

……あの、これは一体

何事ですか……???

 

そして流れるエンディング曲。

キャスト紹介で

1・2の主役とキーヒロイン

並んだぞ──!?

 

宗方さんの右目、モノクマっぽく

なってしまっていますねえ……

英雄の話、以前は否定調で話していたけれど

宗方さんもたくさん失って変わったんだな。

 

77期生が絶望を背負い

78期生が希望を背負っていく……

この対比は好きだなあ。

 

御手洗くんは船上で

ずっと握り締めていたスマフォを

捨てました。

 

苗木くんは

手についた大切な人の血を

眺めます。

 

日向くんは出航した今も

握りしめてるものがありそうだ。

 

蜜柑ちゃんが手に持っているのは

静子さんのお薬か……!

おっかけっこしながらでも

薬を作っていたのかな??

「さっき、蘇生させておきました」の

台詞の破壊力……!!

 

数ヶ月後。

花が広がるどこかの学園。

冬子ちゃんもこまるちゃんも

戻ってきてるね……!

 

苗木くんが座ってる席って

無印の時に寝ていた位置ではないかな?

響子さんが「学園長」と

呼びかけます。

応えた苗木くんのまなざしで物語完結。

 

☆☆☆

 

全体の話。

 

まずは週二回放送という

ハードスケジュールを最後までやりとげた

関係者の皆さま、お疲れ様でした──!!

 

これは本当に素直な気持ちです。

週二回も新作を追いかけさせてもらえて

本当に楽しい時間を過ごせました。

ブログもだんだん書けなくなりましたけど

週二回体制でやってましたしね!

 

でも、全24話を見終えた正直な感想……感想は……

多分ここに至るまでに積み上げてきた

別世界の未来編・絶望編が存在していて

それを見ればとっても嬉しい

ハッピーエンドなんだろうな、と言いますか。

 

つまりその別世界を

私は探しに行かなければいけないんですね(滝汗)

 

未来編の着地に失望した後なので

特にそう思ってしまいます……

 

復活した77期生が

過去を忘れてしまうことはなく

絶望を背負い、おそらく贖罪の旅に

出航する──

 

これが完結編の大団円のひとつであったなら。

柱はあくまでも

日向&カムクラ、77期生物語のはずです。

 

きっかけは他の人々であろうとも

未来編:助けにいく絶望組

絶望編:堕ちていく絶望組

これを軸に細部を組み上げてほしかった……

2がアニメ作品として発表されることはない

状況を考えましても。

 

☆☆

 

78期生の話。

 

数々の死亡イベント・フラグはありましたが

全員生存しましたね、おめでとうございます!

 

葵ちゃん。ケチャップの件と

その後のミスリードを誘うかのような

彼女らしくないふるまいが

とても気になってはいるのですが……

コロシアイ→ゲームへの変化だけは

やめてほしかったですね(汗)

 

葉隠くん。作中の癒しになってましたね。

外でよく生き残っていたと

関心しております……狙撃されてましたよね?

 

十神くん。黒幕がモナカちゃんというのは

ある意味合っていたように思えます。

天願さんが黒幕なのだとしても

協力していたのは間違いないでしょうからね。

(それでも矛盾がありますが……)

彼がいると、とてもほっとしました。

もっと苗木くんにでれる場面欲しかったなあ……

すっかり落ちついてしまったのも、また残念←

 

響子さん。あの場面を経ても

絶対死なない、死なない、死なないと

唱えておりました(涙)

それが叶って嬉しいです。

やはり仮死状態ではあったのですね。

 

苗木くん。物足りなさはあるのですが

ちょこちょこ語りの見せ場はあって良かった。

彼の希望が繋がって、事件が解決していく

というのは2の出来事の後では

確かに自然だったかもしれません(宣伝の問題だな)

 

「ゲームから降りて脱出方法を探す」という

彼の出した結論は、ある意味で正解だったのですね。

なかなか真相までたどり着けなかったのは

残念でしたが、それはシナリオの問題ですし(汗)

 

以下、だんだん厳しめになっていきます(滝汗)

 

☆☆

 

77期生の話。

 

初回鑑賞時にとても混乱したのは

つまり次のことです。

 

77期生の中で『スーパーダンガンロンパ2』の

出来事は、どういう過去になっているのだろうか??

 

2の出来事から未来編までの

時間差はあまりないだろう、ということを考えても

目覚めているのは死亡しなかった77期生と

日向創・カムクライズルのみであろう

と思っていました(もう少し時間があれば全員復活もありかと)

 

ところが全員元気に動き回っている。

日向くんの語り、十神くんの語りで

ああ、そのくらいカムクラくんの

才能はすごいのか……と思いましたけれど。

 

ただその肝心の、動いているみんなに

とても違和感があったのですよね(汗)

 

・弐大くん死後に作られた、ミニメカ弐大を操作する左右田くん

・自らの殺害犯である蜜柑ちゃんに対し、でれるひよこちゃん

・みんなを励ますために歌った「君にも届け」を、攻撃に使う唯吹ちゃん

 

彼らの中で「コロシアイ修学旅行」の

記憶はあるのか、どう整合性をつけているのか……

 

オッドアイ日向くんの状態からして

完全になかったことにはなっていない。

(それどころか彼には3の記憶もあるようだ・汗)

ソニアさんの表情からしても

少なくとも生存組には、何らかの記憶が残っている。

 

昔ですらクラスメイトに敬遠されていた

狛枝くんがひょうひょうとした表情で

仲間に受け入れられているところからして

死亡組はアイランドモードを繰り返して

蘇生させたのだろうか……

 

でもそれだと3の記憶も上書きされてしまいますよね?

御手洗くんを説得したくだりを見ると

少なくとも3の記憶はあることになっている。

 

初回鑑賞でこのあたりが、全然納得いかなくて

みんな元気に動いて笑ってるシーンなのに

ものすごく置いていかれた気持ちになりました。

希望って何だろう???

 

全体の話のくだりでも書きましたけれど

着地がこうなるのであれば

目覚めたみんなが何らかの許しの過程を経て

まとまっていく場面こそが

見たかったのですよね……

 

おそらくそれはV3特典の

アニメで少し描かれるかもしれません。

私は新作に期待できる要素を少し見つけたので

購入決定しましたけれど

本来、それはブルーレイ特典につけるべき

内容なのでは??と思いますし。

 

公式のやり方には不本意な点が数多く見られますので

V3の内容次第ではもうロンパからは

離れるだろうと予測しています。

まあ、作品を肯定的に評価しているから

ソフト購入という「応援」手段を取るわけでもありませんからね。

最近、それが混同されているように見えるのが

私には納得いかない状態でもありますけれど。

 

☆☆

 

日向創の話。

 

この作品を最後まで見届けて

一番に思ったのは。

 

日向創・カムクライズルの声優さんが

高山みなみでよかった。本当によかった……

 

みなみさんの演じる「変化する」少年が見られて

とても素敵な時間でした。

シナリオがもう少し良ければとは

思いましたけれど、未来編・希望編の彼については。

それでも最後まで日向くんはかっこよかった。

 

彼にとって「七海千秋」の存在が

実際にいた人間の女の子にせよ

ゲーム空間のAIの女の子にせよ

ここまで大きくなっていくのだとは

アニメを見る前予測はしていませんでした。

PVにて期待はしてしまったのですけれど!

 

日向創と七海千秋の関係性描写については

批判も多かっただろうと、予測しています。

カムクライズルについても

ここまで踏み込んでくるとは予測はしていませんでしたし。

私は未来編鑑賞後と、ブルーレイBOXのⅠ発売後しか

ネットの感想を検索していないのですけれどね(汗)

 

ただ私は、希望編を見るまでは

3での二人の描かれ方を

そこまで嫌には思っていませんでした。

むしろ好意的に見ていました。

過程描写が足りない・矛盾があるのにも

きっと狙いがあるのだろうと。

 

絶望編初期の段階で

どちらも同じ「別人」に見えていたのが大きいのでしょう。

片方だけ「完全に同一人物」という認識であれば

嫌な気持ちになったでしょうけれど。

 

それは絶望編の最後の映像で確信しました。

2と3の二人はそれぞれ別人、違う良さと弱さがあり

未来に向かっていくのは

2の出来事を経た日向創だろうと想っていました。

 

『スーパーダンガンロンパ2』の中で

日向くんが、千秋ちゃんのことを

はたして恋愛感情と呼べるのかは別として

とても大切に想ってくれていたのは

プレイしていて実感できたことでしたし

それをまっさらにはしてほしくなかった。

 

本当に、それだけはしてほしくなかったのです。

 

ということで、希望編を鑑賞していて

頭の中が真っ白になってしまった

重要題目に移ります。

 

☆☆

 

七海千秋の話。

 

今回、鑑賞していての一番の衝撃だったので

暗めの話が続いてしまいます。

その前に、ブルーレイBOXの

特典の話をしてしまいます。

 

私は未来編を鑑賞後

この物語は本当に完結するのか疑問でした。

嫌な予感が実感になってしまい

不信感を抱いていたように思います。

 

そして希望編が放送される前に

ブルーレイBOXのⅠが発売されました。

放送前までネタバレ(?)を避けておこうという

気力もさほどなかったので

特典のプロダクションノートはすぐに読みました。

 

そこで問題発言に遭遇します。

 

原作者曰く。

完結編に入れる要素として設定されたのが

「作者は明確にヒロインに据えたが

一部よりえこひいきされていると批判があった

『スーパーダンガンロンパ2』に登場する

七海千秋という人物を

3の鑑賞後に肯定できるようにする」

であること。

ちなみにこの文章はとても丁寧な意訳です。

原文は探せばすぐに見つかると思います。

 

文章を流れ読みしていた私は

二度見・三度見しました。

それを受けて構えながら見たのが希望編です。

 

この話に出てくる「七海千秋像」は

私にはとても哀しいものでした。

 

みんなが思い出す回想映像に出てくるのは

絶望編で死を迎えた、生身の女の子だった。

 

『スーパーダンガンロンパ2』内の

希望更生プログラムに登場する「ゲームキャラクター」であり

過酷な経験の中で、独自の思考を得た女の子。

 

ある人物の罠に自分を「犯人」として差し出して

みんなの命を救い、笑顔で去っていった女の子。

 

最後に日向創やおそらく他のみんなの前に登場し

彼らの「選択」を手助けしてくれた女の子。

 

あの「AI七海千秋」ではない。

少なくとも本編映像材料ではそうです。

 

ただその場の関係者は

絶望編でクラスメイトである七海千秋が

どういう死を遂げたのか多かれ少なかれ知っている。

 

御手洗亮太を説得する展開の中で

3の生身の女の子が重要になるのは自然の流れです。

そこまではまだ納得できた。問題はその後。

 

出航した後、日向創の隣で

「AI七海千秋」に見える少女が

自分の素性を語り出し。

モデルとなった自分とAIの自分を

混同するような発言をし

日向創に微笑んだ時。

 

本当に、頭が真っ白になってしまったのです。

 

どういう方法で彼女がそこに在るのかは謎のままです。

ただ一連の彼女の言葉に対し

日向創が否定することなく穏やかな表情のままだった。

それがとてもショックだったようなのです。

 

『スーパーダンガンロンパ2』で

七海千秋が「犯人」とわかった時。

オシオキされた時。

「ゲームキャラクター」とわかった時。

記憶が消えてしまうとわかった時。

 

最後まで「AI七海千秋」を思い、感謝し

別れを告げた日向創も消えてしまったのか。

『ダンガンロンパ3』で描かれた未来の日向創の中に

2の出来事があったとは思えなかった。

 

時間が経ち、落ちついて見られるようになったうちに

日向くんは千秋ちゃんと会話しているように見えるけれど

実際には見えていない、あれは視聴者説明用の

謎空間であって、多分日向くんは

3の千秋ちゃんを忘れることはできないと明言してくれたように

2の千秋ちゃんのことだって大事にしているはずだ……

と解釈するようになってきましたが。

 

自分の中でどう解釈をつけていっても

AI七海千秋の姿をした人物が

あの台詞を言った事実は変わらないわけで。

そして3の七海千秋が

無残に殺された事実も変わらない。

 

恋愛要素は完全に抜きにしても

『スーパーダンガンロンパ2』の「AI七海千秋」は

物語の鍵でありみんなの灯台となった

「ヒロイン」という受け止め方をしていたのに。

 

えこひいきされているという評価から

生み出されたのが、希望編の七海千秋であるなら

日向創や77期生の未来であるなら

私はとても、とても哀しかった。

 

そんなことをしなくても、消えていった彼女は

ちゃんと輝いていた「ヒロイン」と思えていた。

 

スタッフの会話の中で見られたのは

かわいいけなげな女の子が無残に殺されれば

それは絶望でしょう??という流れであり

とてもとても嫌な印象を植え付けられました。

 

その結果がこれですか???と

腹を立てている、嘘偽りのない事実です。

演者の花澤さんは収録後とても疲弊されていたとか。

あの10話は酷すぎますものね。

 

ただ当時、えこひいき?なる感想を述べた方には

このような怒りはありませんけれどね。

だって、人が違えば感想は違うのですから。

実際、一通りの物語を俯瞰した後に

2をプレイすると「七海千秋」内の

矛盾要素が浮き彫りになってくるのも確かですし。

 

そして世界の決定権を持つのは作り手側であり

自分たちの都合よい世界を作るために

「都合の悪い」ファンの意見を悪用した、という意見ですので。

 

なぜ不二咲千尋をモデルとした「アルターエゴ」が登場しないのか。

誰かの代わりにしゃべるキャラとしてではなく

自分の意思で動くキャラとしてのウサミが登場しないのか。

 

私は結構疑問だったのですよ。

ずっと出番を待っていたのです。

最後まで見て気づきました。

 

登場させられなかったんだな、と。

 

モデルとなった人物とは別に

ちゃんと「自分の意思」を持ち行動する

そんなキャラクターを登場させてしまったら。

3の七海千秋の想いも混同しているかのような

希望編に登場し微笑む七海千秋の

その違いが、浮き彫りになってしまうから。

 

ここまで書いておいてなんですが

モデルの女の子が存在したこと自体には否定的ではないです。

私の予測とは全く違っていたけれど

みんなの心の奥底に眠っている記憶という名の想いで

いなくなってしまった女の子が作られ

新しく出会い仲間として過ごした、それも素敵だと思った。

 

絶望編エンディングの映像が

全く違う景色に見えるようになりましたし。

オープニングもやはり

AIの七海千秋ちゃんなのだろうな、と。

 

けれどそれは、本人が言ったようにやはり「別人」なのです。

 

希望編の七海千秋にとっての「わたし」は

一体誰を指しているのか?

「別人」なら「別人」として

最後までふるまってほしかった。

正確には、ふるまう脚本をスタッフには用意してほしかった。

 

だから、希望編を見た後の「絶望」は

キャラクターのせいではないのです。

 

お疲れ様でした、とは思っているけれど

制作側の柱である関係者の皆さまには

ありがとうございました、とはとても今はまだ言えない。

そんな、シリーズの完結編でした。

 

☆☆☆☆☆

 

以下、日向創と七海千秋を

恋愛カップルとしてくっつけたがる

通称・ヒナナミ至上主義者による

ヒナナミ語りに移ります。

 

ということで、行間を空けておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希望編の日向創を見ていて不思議だったのは。

 

2の世界を経たはずの日向創が

2の千秋ちゃんのことを

3の千秋ちゃんと混同してしまっているのかいないのか

そのあたりがはっきりと描かれていない。

 

今は、あの謎の千秋ちゃんは

AI千秋ちゃん本人ではなく

視聴者用の説明しよう!!千秋ちゃんであって

日向くんは認識していないのだ、という

解釈をしてしまっているのですが。

 

そうだとすると、77期生は絶望を背負って

贖罪の旅に出航してしまったので

ジャバウォック島にウサミ先生と

千秋ちゃんは置き去りってことですよね。

小型機械にAIを連れてきているとは

あのラストからは考えにくいので……

 

私はきっと、消えてしまった千秋ちゃんが

また登場してくれるのであれば

あの島から連れ出して欲しかったのでしょう。

 

希望編の日向くんが生身の千秋ちゃんの

髪飾りを手にしているならなおさら。

 

未来機関も裏切り者も関係ない

ここにいるのはオレたちが一緒に過ごした七海なんだ

その七海が自分の命でみんなを助けたいって言ってるんだ

だから七海を信じるんだよ

 

千秋ちゃんオシオキに反対する

他のみんなを論破して反論して投票して

泣きながら彼女の最期を見届けた

日向くんが好きです。

 

みんなが忘れてしまっても

未来を創り進み続ける限り

私は消えてなくなったりしない

 

オシオキを前にしても

微笑んで去っていった

寂しそうな笑みを浮かべながらも

応援するよ、と消えていった

千秋ちゃんが好きです。

 

そして通信簿イベントや

アイランドモードのエンディングにて

「これからも私に色々教えてほしい」

「日向くんに教わりたい」

「約束だよ」「待ってる」と言ったのも

あれもまた彼女の本音だと思っているので。

(他キャラを攻略する時も同様に)

 

V3発売間近の現在になって思うのは

希望編の二人の描写があのような内容であったなら

2の千秋ちゃんには完全に消滅した状態で

あってほしいということですね。

公式はそういう形でいいのだと思います。