『マギアレコード』イベント「深碧の巫」

 

第二部が楽しみになった

傑作イベントなのですよね〜!!

なので覚えてても二周しちゃったぜ←

 

内部分断も含め、搾取されてきた女の子が

仲間の女の子たちと蜂起し(お母さんたちも大奮闘!)

日本の政治家と手を組んで、村を縛り上げていた

クソばばあをぶちのめす、からの

さらなる盛り上げがお見事なのです〜。

 

映画作品と仮定するなら

全体の満足度はぶっちゃけ

ゲ謎より上なんですよね……

(あれは男の話にとどまってるからねえ)

 

以下、感想です。

 

 

 

 

 

 

「巫」とはなんだろう?状態のちはるちゃんこと

ちゃるを「語り手」キャラに配置し、

プレイ勢にはなじみのある設定に

新たな魅力を与えたシナリオなのですよね!

 

とんちき時代劇とまどマギシリーズは

相性がいいのです……第二部終了後の

ヒストリアシリーズも全部は読んでないけど

良い出来なのであった~。

 

「なんでも」願いを叶え、超人となるも

やがて身を滅ぼしてしまう魔法少女システムが

権力者の搾取構造に大変都合が良いものでして

(そもそも白い悪魔たちの宇宙がさあ)

自分たちだけが繁栄し続ける歯車として

閉じられた社会に組み込まれてしまうと

こうも厄介なのか!とまざまざと証明してくれたのでした。

 

村人全員が共犯関係ではないものの

恩恵を受けていたのは間違いがなく、

「革命」が終わった後ですべての真相が

明らかになったのは、まだましとも言えるのです。

途中だと加担する側に回る人々が出たであろう……

 

ゲームだとルートが分岐する構成だったので

すなおちゃんの暗殺未遂が何度も挟まれるの

ギャグパロでなごませたい感覚が強くなりますが←

彼女もまた被害者であり、加害者になりかけていたのを

許されるというシナリオは涙なしに読めないのです。

 

娘が「巫」になると伝えられ(脅しも含む)

腹をくくっているお母さんたちの

見せ場もすごくいいのですよね~!

 

武力面で日頃から鍛えてくれている

静香ちゃんのお母さんはもちろんのこと。

娘たちに力を込めてもらった刀で

使い魔相手に大立ち回りするの

まどドラでイラスト作ってくれ!!

 

親玉の家出身ながら村を出ていき

「いつか」皆を救うために

秘伝の文字をずっと伝え続けてきた

末裔であるちゃるのお母さんが、古文書を

解読するというのが鮮やかでして!

 

村の集落を覆っていた結界が

親玉・悪鬼の死によりなくなった結果

周辺をずっとさまよっていた悪鬼こと

ユラユラさま=元・村の巫たちの集合体が

ラスボスとして「帰還」するのを

主人公たち三人で迎え撃ち、解放する!

という山場がすごく好きなのでした。

歌も流れるし、締めはフルボイスですよん。

 

ユラユラさまを解放するために

代々の巫たちが力を込めてきた

(巫たちも取り込まれていることも含め)

伝説の刀が救済をもたらすのはお見事でした!

 

親玉の一族が村に潜り込む前の

本当の時女一族のお話も含め、

この生がどんな末路を迎えようとも

手にした力で何を成してきたかが

全て消え去ることはない、という

「強さ」を何度も見せてもらえるのは

よいフィクションなのでした。