葵梅太郎の作品、全5巻。
現在連載中の作品が好きで
過去作も読み始めましたのですが
こちらも好きでした!
以下、感想です。
小物と背景の丁寧な作画は
すでに完成されていたんですね~。
序盤のダンジョン攻略・アイテム作成を
繰り返す小話はどれも楽しい。
長命であるエルフのお姉さんに
「ほれて」しまった人間の少年が
彼女の隣にいられるほどの力を
身につけた青年となり、共に生活する
ほのぼのストーリーかと思いきや。
そもそも青年の持つ強さの源が
あかんアイテムであったり、
そのアイテムの関係者が
ぞろぞろ登場してきたり、
途中どうなることかと思いましたけれど。
アイテムの効力は消滅させるけれど
何もかもを犠牲にしてまで手に入れたかった
《幼い自分》を抱えたまま、
改めて生きていくことを決意するという
ハッピーエンドのお話なのでした。
訳ありとはいえひどいことしてきた皆さんにも
あたたかい着地が用意されているのは
作家性なんでしょうね~。終始楽しいお話でした!!