『エマ』

 

森薫の作品、全10巻。

 

メイドの女性と貴族の男性の

身分差の恋愛ものなのでした。

 

初期から土台はしっかりしておりますが

ペンの描きこみがどんどん洗練されていく

速度が、目に見えるのはすごいな~。

 

以下、感想です。

 

 

 

長らく気になりつつも読んでいなかったの

大英帝国の階級社会の厳しさを思うと

男が貴族で女が庶民の組み合わせはきつそ~

(まあ愛人とか愛人とか愛人とかの話ですよ)

(逆は男に生活力・女に根性があれば駆け落ち後の暮らしが容易)

という前提があったからなのですが。

 

正直、絵を眺める分には

大満足した作品だったのですが

いくら当時は新人さんでも

このお話の進め方は……きっつい。

番外編のほうが主人公たちいないから

楽しかったのです!馬鹿正直!!

 

『乙嫁語り』はおそらく、こちらの作品に

寄せられた読者の声も受け止めて

よりよく調整してくれてるんだな……と

しみじみしてしまったのでした。

 

だってエレノア嬢、気の毒すぎない!?

私が雑誌で読んでたら、不安レターぎりぎりの

文面を、主人公男性につづってしまうぜ~。

お前の階級制度への怒りは途中でふらつくものだったのか!

複数のレディーを泣かせるな、このヘタレが!!

ぐらいはブログだと書いちゃうますけど←

エマさんは全く悪くない、むしろ被害者!!

(あの……こいつでよろしいので???とは思う)

 

エレノア嬢にふさわしい殿方が

番外編で登場してくれてよかったけど

それはフィクションなら当然のフォローだぜ←←

 

途中から登場するドイツの

貿易商一家の坊ちゃんが飼っている

キタリスが激かわである~。

幕間で洗われてるのが好き。

番外編の大冒険は紙本ほしいな!?