『ふしぎ遊戯 白虎仙記』第3巻

 

白虎は玄武の続編色が

濃厚だな〜と思えた

引きのエピソードなのでした。

 

以下、感想です。

 

 

 

襲撃を受け壊滅的な被害を受けた村で

七星士を集め、神獣を召喚してほしいと

頭を下げられる鈴乃ちゃんは

生贄になる定めに揺れるのであった。

 

兄カサルの埋葬が進められる中

長男がその名を継ぐ、これからは

自分がカサルだと語る少年は

白虎七星士であることを告げられるも

まだ受け止めきれない様子。

 

奎宿にも腹を決めるよう促される

鈴乃ちゃんは、子どものモルモルに宿った

太一君との対話を経て、許せないという

怒りをあらわにするのだった。

 

多喜子の時は喰われると断言していたのに

鈴乃に対しては可能性を示唆するの、

病の身であった巫女の召喚の儀を経て

考えが変わったんか?太一君……

 

ずっと暗い瞳のまま、自分は平気だから

元の世界に帰るよう伝える婁宿に対し

鈴乃ちゃんは泣きながら背後から抱きしめて

自分も強くなる、あなたの側にいると

共に涙するのであった――昔は正面だったねえ。

 

兄が命をかけて護った人を

これからは自分が護る宣言をする婁宿、

鈴乃ちゃんもはっとする表情をしておりますわ〜。

かわいいにかっこいいが突然混ざる!

 

「白虎の巫女」として民衆の前に

姿を見せた寧蘭、同時に偽者に対する

おふれも出回るようで、村の若い衆と

旅する鈴乃・七星士たちの道のりは厳しかろう。

 

太一君が宿る不思議なモルモルにも

マァルという名前がつき(マスコット担当だな!)

呼び捨てでいい、と語る鈴乃ちゃんと婁宿の

空気がなごんでいるところに、甲殻類で

お邪魔してくる奎宿はよいあんちゃんだ〜。

 

抱きつきハプニングもかわいらしいものですが

あの人を護るために強くなりたい、という

どストライクの少年像を出されて

死んだふりをしてしまう。

 

奎宿が女性を口説いているところを

婁宿の様子をうかがいつつ進めているの

少年の何かに気づいている節があるな??

 

物語の序盤から動いている組織

「鴉の民」について、かつては

義賊だった?という話が出ており

組織の分裂ごたごたかな〜と思いつつも

奎宿も一族を襲われていたと語るのだった。

 

村の若い衆も巫女と七星士の報奨金の

おふれに揺れているところがあり

苦しい生活は選択を狭めるな……と思うのだった。

 

能力を使いこなせるようになるべく

一人特訓をしていた婁宿ですが

見つけた鈴乃が去ろうとしても

「見てて」と言えるのは強い←

 

鈴乃ちゃんも相手は12歳……と唱えつつ

惹かれている様子があるんだよ〜。

正次はあくまで兄なんだよな……

 

植物を操る能力をまだコントロールできない

少年は、護りたい想いが強すぎたからか

相手の女性につるが伸びていってしまい

抱き合う格好になってしまうのだった!

というハプニングがかわいい寄りですねん。

 

そこを「鴉の民」に狙われ

さらわれてしまう二人であった!

残されたマァルがお助けキャラになっているので

今回のマスコット枠はこの子で確定か。

 

下手人を追う奎宿があと少しで

二人を取り戻せる、というタイミングで

幻の仕掛けに追い払われてしまうので

「鴉の民」に能力者がいる?と首をかしげるのでした。

 

鈴乃と二人、牢に閉じ込められ

熱で倒れてしまう婁宿ですが

自分を膝枕してくれたまま眠っている女性の

涙をぬぐおうとする動きとか、

ちょっと末恐ろしいショタだよ!

 

不安で弱音を吐いてしまう鈴乃ちゃんを前にして

兄さんが七星士なら良かった、剣術も強かったしと

(この兄弟、いい身分だったりするのか??)

落ち込み始める婁宿をはげまそうと

鈴乃ちゃんは絵を描き始めるのだった〜。

 

ここで二人が生き生きし始めるの

とても素敵な場面であるが

食事を持ってきた少女の語る

「大おじいちゃん」の存在が気になる〜。

 

牢から出された二人は「鴉の民」の拠点が

崩れ落ちて再び再生する「砂の建物」であると

目の当たりにし、七星士がいると確信するのだった。

この場にいない「大おじいちゃん」が気になるな!?

 

頭領の前で改めて、本物か偽物か問われる

鈴乃ちゃんと婁宿ではありますが

勇敢な少年の姿は頼もしくとも

証拠をすぐ見せられない不安定コンビなので

辛いですね〜。そして玄武の巫女話が出てくる!!

 

つい最近玄武開伝を読み返しており、

玄武の巫女の生き様にぼろ泣きしたところとはいえ

奥田多喜子その人を!異界の巫女の基準にされたら

後の三人とも敵いませんから!!と思ったのでした。

まして知人の鈴乃ちゃんはしんどかろう〜。

 

奎宿の助太刀でなんとか逃げ出すも

かつての多喜子の姿を思い出し

読者の予想通りに落ち込んでしまう

鈴乃ちゃんである。似たものコンビがいるな。

 

「大おじいちゃん」の部屋に飛び込んでしまった

鈴乃ちゃんはそこに置かれていた絵と書に

目を輝かせるのですが、そこに登場する

当人なのであった!やはり七星士なのでは!?

 

絵を所望されて見事な虎の絵を

したためる鈴乃ちゃんですが

穏やかなおじいさんに認められて

涙してしまうこの子、ファザコンですわ……

 

玄武の巫女の名を口にしてしまった

鈴乃ちゃんに対し、本当に知っているのか

試そうと「筆」をさしだし、共に握り

その姿を描き始めるのですが、完成した途端

絵からその人が実体化するのであった——!!

 

というところで現実世界に

視点が戻るのは上手いな〜。

及川先生もそりゃ叫びますわ!

真実が知れたら救われるであろうか。

 

目の前にいるおじいさんが自らは

七星士であると名乗り、その年110才と

判明するのですが(長寿なのか??)

「鴉の民」は何者なのか?なぜ玄武の巫女の

姿を知っているのか?という至極当然の

疑問を奎宿はぶつけ、昔話が始まろうとしている。

 

大おじいちゃんことアクイルさんが言う

「かの君」「ある方」って絶対

皇帝となった女宿ですよね!?という

大変気になる引きにて、以下続刊である〜。