第二部も無事完結です!
主人公が正式な妃となった関係で
関わる人物も変わっていきますが、
ちゃんと「夫婦」になった上での
最終回が待っているのでお幸せに~!!
としか言えないのだ(爆)
以下、感想です。
バイト妃から本当のお妃になった
我らが夕鈴が、狼陛下の花嫁として
駆け上がっていく第二部なのである~。
政務室に顔を出すことは少なくなりましたが
(そして出番が減る若手官僚たち!)
昔の後宮を知る先達、外国の姫君、などなど
女性の政治にはがっつり携わっていて
それが「力」になっているのもよい。
しかるべき時・人があるならば
王は自分でなくともよい、と語っていた
陛下の過去話は、幼い彼の望みが
一時だけでも叶ったように見えた、
という残酷さが光っておりまして。
これを1巻内にまとめてくれる
まとさんの作劇が好きである~。
まわりの望みもわかるんですが
「父さん」の台詞が重すぎる……
そして妃である自分は、父・友を失ったと
考えているあなたの飢えの代替にはなれない、
しかるべき相手と対話してその「空腹」を
解消してほしい、と主張する夕鈴が大好きだよ――!!
勝手に他人を代替物にしたり、
それに気づいた上で甘んじてしまう、
めんどくさい人たちが、私は
フィクションでも大嫌いなので!
私の分は誰にも譲らない、
あなたが王でなくともついていく、と語る
夕鈴は本当に「奥方」なんですね~からの
記憶喪失事件!なのですよ!!
王宮の関係者に会うくだりは
彼女が獲得してきたものに
あらためて気づかされますし
(方淵の反応が!好きである!!)。
下町に戻って、目が覚めてから
陛下を前に泣きだすくだりは
強く「在ろう」としている女の子が
弱さをさらけだすことができる相手に
巡り合えたという愛の表現がお見事~。
そして小さな命への気づきから
みんな幸福となり、正妃冊立の儀が
描かれる最終回は壮大なエピローグ
という感があります。めでたしめでたし。
☆☆☆
方淵と紅珠がお似合いなのでは?と
第一部でなっていたのですが
第二部でも順調(?)に絡みがあり
紅珠視点でのエピソードもあり……
先生!そういうことでいいんですよね!?
と、外野も騒ぎだす具合なのでした。
カラーイラストでも配置が隣になってますし。
(兄はなぜか不在であるし!)
家同士の関係は良くない、という大陸ものでは
波乱万丈必須となる設定がすでにありますが
あんまりド・シリアスにならずに
上手くいったら楽しそうですわ!