『コーセルテルの竜術士〜子竜物語〜』第13巻

 

石動あゆまの作品。

竜の都の物語も今回で完結です。

 

気になっているエピソードを時折

シリアス長編でやるたびに

みんな幸せになっていく……よいことです……

 

以下、感想です。

 

 

 

カラーページと対になる絵で

あばばばば。

この家族、本当に大好きだなあ。

サイトに載っていた小編は

切ないお話だったので、嬉しいです。

 

夫婦なのに両片想いだった二人の

気持ちがやっと通じて

本当におめでとうございます……!!となる。

 

コーセルテルの世界だと

大人のほうが恋愛に苦労している

印象が強いですね。

だからシリアスになるんだものね。

 

不死の暗竜さんがいつか幸せになる鍵は

プレアなのだろうか……

 

かの卵のエピソードが出た時

てっきり女の子の暗竜ちゃんが来るのだと

思っていたのですが、やはり女の子のほうが

……??というのはヘテロ思考に流されすぎですね。

 

そしてそして!

リュシーナの伏線は期待していいのかな!?

あの夫婦の子どもとして登場する

ということですよね!!??ばんざーい!!!!

 

☆☆☆

 

コーセルテルの物語は全体的に

やさしくてあたたかくて大好きなのですけれど

よくよく考えるとこれってかなり怖いよな?という要素も

あちこちにあり、それでもまずい表現には行き着かず。

 

なぜなのだろう?と不思議だったのですけれど

作者さんのインタビューにて

デビューする前は暗い作品ばかり創っていた、という

お話が出てきて、とてもすっきりした覚えがあります。

 

作品にのめり込んでしまうタイプの作家さんに多いのですが

シリアス情緒に浸りきって、コントロールを失った結果

正直もうつまらないな……となった過去形の名作は

たくさんありますから。これは私にとっての話ですが。

 

あゆまさんは、たくさんいる好きな作家さんの中では

数少ない「信頼している」作家さんで

どんな物語を広げていこうとも

道を踏み外すことなく、読んでいけるのだと思っています。

 

もうちょっと読んでみたいな、と思えるさじ加減が

絶妙な作家さんでありますので

作者さんが描きたい気持ちを持っているかぎり

今後も追いかけ続けると思います。

 

二次創作は……ネタが多すぎてどこから手をつけようか状態。