『舞妓さんちのまかないさん』

 

小山愛子の作品、全30巻予定。

 

完結間近のキャンペーンにて

まとまった量を再読できまして

(最近このパターン多いな?)

最終回を見届けての記事となります。

 

エピローグみたいな最終話も

彼らの日常は変わらず続いていくのだろう、と

思える演出で、私は好きである~。

 

以下、感想です。

 

 

 

舞妓さんにあこがれて青森から

上京した幼なじみの二人の少女を中心に

花街のあれこれやおいしいごはん、

郷里のもう一人の幼なじみ(少年だ!)も加わって

夢や将来の要素を交えて進んでいくお話でした~。

 

週刊誌に載っているとほっとする枠かつ

小話の連続だったので、通しで読んで

上の内容が初めて分かったぐらいなのですが。

 

舞妓さんになれなかったため

衣食住は保証されているものの

おそらく無給で働いている「まかない」のキヨちゃん。

 

中卒で花街の世界に飛び込み

「嫌なこと」は脱色されている描写群の中

期待の新星として大活躍の「舞妓」のすーちゃん。

 

ケガを隠して試合に出場し続けた結果

野球選手の夢は絶たれ、そのまま高校をやめて

未知の「料理人」の世界に飛び込む健太くん、などなど。

 

正直やりくりどうなってんのか謎な

魔法の台所設備であったり

(お料理マンガにそのリアルはなくて良い派)

極寒の中でも長めエプロン・短パンを貫く

キヨちゃんのファッションがふきとぶぐらい、

現代舞台設定にて、こ、これでいいと

作者さんは思っているのだろうか???

描写のオンパレードなんですよね……

 

ていねいな作画、いつもおいしそうなごはん、

おばあちゃんのこころづかい、

お母さんの懸念、年長の姉さんの示す道、

などなど好きな要素も多いだけに

きっついわ~と読み進めることになりました。

 

これ時代物だったら気にならなかったのでは?

とも思ったんですけど、作者さんはすでに

時代物でこのテイストの作品を描いており

少しずつ読んでいるのですが。

 

青年誌掲載ラインのすけべえ表現

(キャラが堂々と主張する手法ではなく、

効果を指摘した読者がすけべえ呼ばわりされる

こずるい手法←私は好かないやつ!!)が

堂々と展開されている状態で開始しているので……

 

これは雑誌の読者向けに「調整」して

出してくるタイプの作家さんか……

「仕事」としてはそれもいいのだろうが……と

うなることになりました。キャラは悪くないんだけどね!!