『天然素材でいこう。』

 

麻生みことの作品、文庫版全5巻。

 

LaLaDX掲載作品なのですが

主人公たちが高校生でも

このリアリティラインでちゃんと

「恋愛」ものを進められると

読み手としては困る……が

正直な感想でした()

 

発表当時の世相もさながら

麻生キャラの断片が見られるのは

楽しかったです~!

 

以下、感想です。

 

 

 

読切が好評で、連載化した

パターンなのかな~と思うのですが

夢追う男女のボーイミーツガールとしては

第一話は鮮やか!なのでありました。

 

そして長期の関係性を紡ぐ前提で

キャラの設定をしていなかったという状況を

荒業でまとめるタイプの作家さんではないことから。

 

続々登場する新キャラによって「変化」がおとずれ

主人公カップルに「別れ」がやってくるという

展開は、キャラとしては自然ですけど……

おまけに女性サイドはまだ「恋愛」と思ってるよ……

 

などなど、主人公の二美ちゃんに肩入れしていると

しんど……!!オチがつくまで読むのやめる??となる

お話なのでした~。再読は楽しそうなのですけれど。

 

最悪のスタートと過程を経て、大人になって双方自立し

互いが互いに依存しなくても大丈夫!になってから

結婚契約が成立する黒髪美男美女のほうが

作者が描いていて楽しいのもわかるんですけどね~。

 

時代のおおらかさを反映し、いやもっと

手厳しく反応しないと!!となる

犯罪行為も散見されるのですが

(監禁ストーカーは当時でもあかんだろ!?)

多分《今なら描かない》だろうと

信頼している作家さんでもあり、完読できました……