新谷かおるの作品、全2巻。
いくらでも連載続けられるタイプの
作品ですが、中編としてまとまってますね~。
以下、感想です。
試験用紙をすべて白紙で出す程度には
空虚さを抱えている高校生主人公が
全国バイク旅に乗り出して
色々な人と出会い変わっていくお話です。
ま~、現実にやると無謀!!ではありますし
家族が堂々と賛成してよい行為ではないですが
まだ十代ならいける!と取れる行動ですね。
あと肉体性別が男性であること、これ絶対条件←
向かう土地でかわいい女の子と
ちょっとしたロマンスがあり、
相棒と呼べる男のつれあいもでき、
最後は待つ人のいる「ふるさと」に帰るという
男性向け人情ものの王道ですな~。
バイク乗りに対し「偏見」を抱いている
女の子に対し《全部いいともいい切れない》の
台詞が出せる作家さんは強い!からの
サバイバー話繰り出してくるのはうまいがしんどい。
新谷さんは兵器好きを隠さないし
「戦場ロマン」の業を抱えている
作家さんだな~と認識してますが
人権や反権力の話はきっちりするので
「ずっと」好きでいられるんだよな。
警察のお話が好きであるよ。