『劇場版ドクターX』

 

初日に行ってきました~!

 

西田さんの遺作になってしまうので

どんな気持ちで見ればいいか迷いましたが

蛭間が「楽しい」役で良かったな〜。

あとサプライズの毒島に手を振っちゃった!

 

劇場版ならではのド派手な画面は良かったのですが

敵役が(達者な役者さんではあるものの)発表時に予想できた

「かわいそうな美青年」におさまってしまったので

これぶっちゃけノーマルエンドですよね?トゥルーエンドは

どこにあるんだ!!??という仕上がりなのが残念でした。

 

以下、感想です。

 

 

 

「台詞」では説明不足ぐらいが

ちょうどよい、と言わんばかりの

テンポで物語がカッ飛んでいくので

クライマックス前までは良かったかな〜。

 

クライマックスの手術になると突然

ここで泣いてくれ!といわんばかりの

スローテンポに落ちてしまうので

(あれはテレビ朝日の悪癖っすね)

途中にあった人工心臓の出番早う!!と

オチが読めてしまうのも、よくなかったぜ〜。

 

冒頭と締めでみっちゃん先生が銃で脅迫されながらも

外国要人の難関手術をこなしていたり、

院長に就任した海老名先生が即失脚したり、

猫が増えていたり、蛭間が麻雀会に参加していたり、

森本くんがみっちゃん先生の過去をたどったり

(カエルの解剖はきついな…逃がすのわかるよ)、

ついに加持先生がプロポーズしてしまったり、

羅列できる名場面があったのですけれど。

エンドロールの名優たちも楽しかったです。

 

冒頭における某国の立地は

国旗のデザインと言語がフランス語っぽかったので

アフリカ圏かな……植民地支配されていたところね()

締めは完全に石油マネーのありそうな

アラブ圏なのでしょうが。

 

☆☆☆

 

敵役さん、刺さる層にはめちゃくちゃ

刺さる造形をしているキャラクターだったのに

過去のすれ違いが現在の悲劇に繋がっていく展開を

あの年代の男性たちにされても……萌えないんだな(爆)

 

ぶっちゃけ運命の双子なんだよね〜、

お兄ちゃんも弟くんもめちゃくちゃがんばったんだよね!

晶さん見殺しの件までは、脳内補完するのは楽しかったですよ()

 

みっちゃん先生と徹夜で術式考えて

一緒にラーメン食べたあの余韻をずっと味わえる道のりを

なんで考えてくれなかったんですか公式!

ええい、私がトゥルーエンド考えてやる!!←

 

あと私にはフィクションにおける

「かわいそうな美青年」萌えが欠けている、

という確信に至ってしまったな〜。

 

薄幸の美少年萌えという自覚はあるんですけど

単に不幸な目に遭うのが好きなんじゃなくて

困難な環境で輝く不屈の魂とか、抗う心に萌えているので……

 

最近90巻台に乗った『名探偵コナン』の

すれ違い殺人にうんざりしているのと

(連載初期より伏線が粗雑になっているのもでかい)、

絶賛読み進め中の『カムイ伝』にて

幼少期から抱えている「世界」への疑問に

知恵と力を身につけあがこうとしている青少年に

触れているのも影響してるかな??