『幻想迷宮』画業三十周年波津彬子原画展

 

大好きなマンガ家さんなので

行ってきましたよ~v v

 

会場の他の部屋では

井上靖の原稿も見られて幸せでした。

 

以下、感想です。

 

※19.07.05に加筆・修正※

 

 

 

原画、書籍などが展示されていました。

原画と印象に残った展示物を以下に挙げていきます。

 

所有している一応書籍で確認していますが

メモを全く取っていないので

カラーは抜けている作品があるかと。

原稿は全部覚えているのですけどね。

 

☆☆☆

 

~迷宮其ノ一 日本編~

○今回の原画展宣伝用ポスター

ポストカード有。

 

○うさぎ年賀状

うさぎ年の時に描かれたものだそうです。

カレンダーにもなっていました。

 

○『雨柳堂夢咄』

・「嫁とり狐」全ページ

なんといっても狐の嫁入り花嫁のれん!

あんまりきれいなのでくぐりたくなりました。

 

・「鷹と蓮さん」ネムキ表紙

この絵大好きなのでうれしかったですv v

 

・単行本十巻カバー

二匹の龍が素敵なのですv v

 

「雨柳堂」再現コーナーもありました!

短冊にコメントを残していけるので

書いてきましたよ~。

 

・「雨柳堂もののけと蓮さん」

イラスト集で見たときよりも

もののけが浮かび上がっていますね。

 

・単行本六巻カバー

蓮さんと月琴。

 

・「秋の鈴音」扉

おこのさんのお話ですね。

このお嬢さんはなかなかかわいかった。

 

・道具展示コーナーGペン、丸ペン、ミスノン、開明墨汁、ボードなどなど。

原稿の印象だと、枠線もGペン使用なのかもしれませんね。

 

・「雨柳堂店主」イラスト集描き下ろし

イラスト集を確認したら

初版限定手ぬぐいプレゼントに応募し忘れていたという

痛恨の極み発生に気づくなど。

どんな手ぬぐいだったんでしょう??

 

○『冥境青譚抄』

・『幽霊宿の主人』単行本カバー

・『水の中の月』単行本カバー

・「水の中の月」原稿一部

このシリーズも好きです。

もう少し続いていたらどんな風になってたんでしょう??

この話に出てくる青之介さんも秋月の若様なんですよね~。

波津さんも、黒澤明が好きなのでしょうか。

 

○『九つの夜の扉』単行本カバー

○『秋霖の忌』単行本カバー

どちらもきれいな表紙ですv v

今の作風とは違う作品が入ってます。

前者がBLで、後者がレディース。

どちらも独特の色気があってくせになると思います。

私は明るいコメディのほうが好みなんですけどね。

 

○『異国の花守』

・単行本第一巻カバー

私が持っているのが文庫本なのであいまい……

お着物のアレックスがすっごく素敵でした。

 

・「異国の花守」原稿一部

ヒロインの雛子さんは美人さんですが

大おばさまがものすっごい美女なので

雛子さんがかすむ……

 

・「佐保姫の恋」扉

淡い黄色とピンク色で画面が構成されて

春の空気を感じました。

花が咲き始めて甘い空気が漂っているあの空気

見事に表現されています。

 

☆☆

 

~迷宮其ノ二 異国編~

○『うるわしの英国』シリーズ

・『月の出をまって』単行本口絵

クレアとヴィルヘルム、中国のついたて。

ポストカード有。

 

・『中国の鳥』単行本カバー

鳥の青が印象的なイラストです。が

この絵の原画は置いてなかったかもしれない(汗)

 

・『扉を開ける風』単行本カバー

ポストカード有。

ヴィルヘルムはこんなに遠くにいたんですね~

とびっくりしたカラーでした。

コーネリアスの相手役には

クレア嬢よりローラ嬢がよかったなぁ(笑)

数年後の社交界デビュー話が見たかったのは私だけだろう(爆)

 

・「ヴィルヘルムの待ち人」扉

ヴィルヘルムのカラーはどれも重量感があります。

だっこしたらずしっと腰にきそうな猫です。

 

・「黄昏の雫」原稿全ページ

印象的な中国のついたて……

立派な西洋屋敷なので奥行きがず~っとあるんだな

ということがよくわかりました。

あと台詞の訂正箇所もおもしろかったです。

 

・「空想科学猫」原稿全ページ

……この作品を一番眺めていた気がしますv v

SF好きにはたまらない小品です。

一番最初のヴィルヘルムの閉じた眼が

浮いて見えるのですよね~。

火星人?は本当にすばらしい!

 

台詞が鉛筆書きのままでした。

写植もデジタル化が進んでいるのですね~。

 

○『女神さまとわたし』

・単行本第一巻表紙

エジプトの壁画、すばらしい!!

 

・「女神さまとわたし」原稿一部

生で見てもライラは不気味や~。

このシリーズの傑作は「夢見る棺」ですね。

「もうあなたがオシリスにはみえないわ」の台詞。

……素敵です、ジェラルディンさん!

 

○『唐人屋敷』

・単行本カバー

この人も美男だよな~。

お話がコメディなので、ふるまいを見ていると

あんまり美男っぽく思えないけど。

 

・「唐人屋敷」原稿全ページ

出てくるもののけたちがみなかわいい!

このシリーズは傑作だと思いますv v

 

○『姫の恋わずらい』単行本カバー

ピンクがメインでかわいいのですv v

 

○『薔薇色のゆううつ』扉

この話に出てくるあやしい黒髪の青年は

他のお話にも出てますね~。

 

○『闇色の宝石』原稿一部

海外版でも同じページが展示されていました。

ハングルでしたね、不思議な感じ……

 

○『空中楼閣の住人』原稿一部

海外版中国語。

この場面は「中国の言葉で…」という台詞があるので

なんだか得した気分ですv v

 

☆☆

 

~迷宮其の三 文学・装画~

挿絵を手がけた作品までは網羅できていないので

タイトルなどわからないものがあります。

絵は覚えてるんですけど~。

 

○『末枯れの花守り』カラー

友禅の着物から花がこぼれ落ちている??

というのが素敵ですねv v

この小説は読んでみたい気がしました~。

 

○『瑠璃の棺』白黒

文楽の場面。

 

○『大正青夢譚 銀月と云ふ男』単行本カバー

折られる部分まできちんと考えられた構図でした。

 

○『活字倶楽部』雑誌表紙

京極夏彦特集だったそうですが

謎の京極先生……ではないそうですよ。

もののけが出てくる煙管かぁ。

 

○『過ぎる十七の春』単行本カバー

小野不由美作品。この絵でホラーかあ(汗)

 

○『死弦琴妖變』単行本カバー

このお姉さんは人間ではなさそうですが……

 

○タイトル不明

赤い羽織の妖怪お姉さん??

連れているもののけがやはり素敵。

 

○タイトル不明

書庫にいる女の子??

緑が基調の素敵な絵でした~v v

 

○『夜半の膳』原稿全ページ

原作芥川龍之介。創作メモも置いてありました。

 

○『幻想綺帖』第一巻単行本カバー

○『鏡花夢幻』単行本カバー

元の色合いはこんな風だったのか~と思いました。

ポストカード有。

 

○「夜叉ヶ池」原稿全ページ

カラーページの1枚目は全て黒

二枚目の白雪姫が藍、背景が黒。

こういうカラーもあるのだな~

と感嘆してしまいました。

 

もののけたちは「夜叉ヶ池」のメンツが一番好み。

一番最後の原稿は単行本印刷とすぐ隣で比較。

湖面に映った鐘のお堂の影が見事に消えてます。

あれ? こういう絵だったっけ??

と思うことが、原画を見ると多いですね。

 

○泉鏡花作品原画展宣伝用ポスター

竜胆の花が印象的な絵です。

 

○「化鳥」原稿全ページ

このおっかさんは本当に美人ですよね~。

小さなコマの魅力がたっぷり。

 

☆☆☆

 

一部作品は、入れ替えがあるそうなので

近場の方は何回も通われてはいいのでは?

 

個人的には釉月ちゃんと篁さんが見られなかったのが残念です。

あれ……いなかったよね?

いたらもっと大騒ぎしていたはずだし(笑)

 

原画の魅力はやはり

奥行きがあるところだな~と思います。

色合いとか、描き込みの細かさなどは

その次に気になる部分です。

 

印刷はどんなにきれいにされていても

画面が平均化、平面化されてしまうので

原画を見たときに、どこに一番先に目がいくか

奥行き、空間の広がりはどのくらいあるのか

というところがイマイチわからなくなってしまうのですよね。