堀越耕平の作品、全42巻。
物語がこの先どうなるんだろうか、と
はらはらさせられたパートもありましたが
(仮免許取得~ヤクザカチコミあたりね)
一度壊れてしまった社会を「元」に戻すのではなく
さらに良いものにしていくという道が明確になってから
本当にすばらしかったな……!!
以下、感想です。
「平和の象徴」と呼ばれる
圧倒的な「強さ」を備えた
スーパーヒーローが活躍する時代、
それぞれの能力を駆使し未来のヒーローを
目指す少年少女たちの青春群像劇である!!
という体裁で動き出した物語では
あるんですが(実際、学園バトル期間も楽しい)。
徐々にたったひとりの超人によって
築かれた社会の「もろさ」が明確となり
ある人物・集団によって、決定的な崩壊を迎えるものの。
それまでの問題点を覆い隠すのではなく
さらによりよい社会を築くために
社会構成員「みんな」がヒーローを目指す物語、と
転換してからは、ずっとすばらしいエピソードが
披露されておりましたね~。
ヴィラン側に何かしら事情があるのは
まあわかるんですけれど、それでもみんなが
「悪いこと」に手を染めるわけではないので
ヒーローサイドがちょっと甘すぎないかな~と
思ってしまうところもあるんですが。
彼らは「法の執行人」ではなく「ひとりの個人」として
向き合ってるんですね、そうか読者も付き合いますよ、と
最終パートでは熱い「対話」が繰り広げられてましたね。
わりと途中でひっくり返すための
「保留場面」が提示される作品でもありまして。
もはや燈矢兄ちゃんはお母さんが炎に飛び込んでくれるぐらいしないと
納得しないんだろう←母どころか弟妹全員そろった、
トガちゃんの「愛」が飢えているのは「与えない」からなんだけど
それをする機会は来るのか←最期に成せた、
菜奈さんの息子さんが殴ってるのは「息子」ではなく
母親の幻なんだよな←過去幻影で孫を祖母がかばおうとする、等々
連載を追いかける中ではどうするのかな?と気になっていたあたりも
かなり花丸回答を出してくる完成品となっております。
私は劇場版から本格的に入った読者なので
メリッサ嬢が担当キャラではあるんですが
(同じく発明家仲間の発目さんも好き)
作中で大きく成長した飯田くん、
手塚治虫フォロワー感が強い轟くん、
SWフォロワー感が強い尾白くんあたりが
好みのキャラではありました~。
あとダークシャドウちゃんとか
ギャングオルカとか、人外系は
わりと好きでした。作中世界の人類!
ホモサピエンスの見た目に弱すぎだ!!
マンガはざっくりとした感想となりますが
まだまだ続くアニメのほうで
もうちょっと細かく語ろうかな~と考えております。
☆☆☆
ところで描きおろしの一編、チラ見した限りで
もめる要因とかあるんですか?と思ったので
特に検索の旅に出かけたりはしないのであった(爆)
まあデクくんとお茶子ちゃんの関係性は
まわりがやきもきしそうな感があった
(作中における現実でもイメージでも後押しが来た)ので
デクくん「から」ちゃんと一歩踏み出したのは
この先どう転んでも大丈夫だな!!感があってよかったです。
私は水木さんが新たに描き下ろした
小説版にて《キャンディの配偶者男性は
どっちなんだ》状態に描写した結果、
大論争となってしまい、当時の感想ブログが
あちこちバトル繰り広げていたのを覚えているので
(SNS本格化する前でよかったですよ……!!)
あのぐらいのお任せ描写でバトルする気にはならんのよ。
個人的には担当キャラであるメリッサ嬢が喜ぶだろうし←
今後デクくんとお茶子ちゃんの交際・婚約・結婚報告が
きっちり進んでけ~派ですね。