『ダンダダン』

 

龍幸伸の作品、既刊16巻。

 

(物語は日本舞台なので日本中心ですが)

妖怪・宇宙人・UMA・建造物などなど

世界中にちらばる「怪しい」ものたち

オールスター状態のオカルトバトル作品です。

 

アニメ化記念・期間限定での「全話」

無料キャンペーン中(第一話リンクはこちら)ですが

《このレベルの身体危機は起こりますが

そのくそな状況をぶっ飛ばします》という

第一話のラインが守られてるのは本当にすごい。

だんだんエスカレートする作品のほうが多いので←

 

アニメでお話進めるのは

8巻ぐらいまではオチとしてほしいが

どうなりますかね~。

 

以下、感想です。

 

 

 

作者さん、すっげーやつらが

大暴れする絵を描きこむの

大好きなんだな!!と一目でわかる

バトル場面の盛り上がりなのでした。

 

物語のテンポのよさがダウンしたのではなく

単純に、バトル場面に費やすページ・コマ数が

増えたんですね……という状態は

各週連載を追いかけている時にはわかりにくいのですよ!!

 

基本的にかつての敵が(色んな変化を経て)

仲間になるという物語進行なので

キャラごとの場面が増えていることも大きいかな~。

 

人間ドラマの部分はそこまで

テンポダウンしている印象は受けないので

アニメ化したら逆にさくさく進むんじゃないかと。

 

同じコンテンツを愛好してきた同志ですねというのが

ものすごくわかりやすい異種デザインの山なのですが

(シャコさんの戦闘モード好きです、カネゴンがバルタンに!)

妖怪・宇宙人の名称はほぼ現実世界のまんまなので

あまり気にならない具合です。名称を完全に変えちゃうと

(つまり「オリジナル」を装うと)また違うんだろうな。

 

オカルトオールスター作品ではありますが

《妖怪や悪魔といった伝承に残されている不思議な力が

地球を侵略タイプの宇宙人から守っている》という

とんでも説が真実味を増してくる程度には

民間伝承・都市伝説の妖怪=元人間・かつての被害者、

地球外の宇宙人・UMA=異種族・現在進行形の加害者、という

図式がかなりはっきりしておりますね~。

 

友好的な宇宙人たちも

物語が進むにつれ増えてはくるのですが

特殊な事情を抱えていたり、祖先が同じだったりと

メインストリームではない傾向にあります。

 

それを考えると最終ボスとなるであろう

サンジェルマン伯爵(ターボババアがじじい呼び)も

「宇宙人」に相当する存在でありましょうね。

 

私の担当キャラはチキチータくんなのですが

回想で語られる、血液の病気を抱えた

薄幸の美少年(私基準では美少年である!)が

メインキャラたちの目の前に初登場した時には

本来大の大人が操縦するメカをたった一人で操作する少年!なのでして

(グラス付きのパイロット帽、パジャマ姿、なども加点要素!!)

マンガ・アニメ用語としての「ショタ」の輝ける星となった後も

地球人に化けて生活する中で天然たらしぶりを発揮している!!!という

おそろしい子なのです。多分彼は正体明かした状態で、地球人と結婚もできそう~。

 

☆☆☆

 

W主人公の恋愛ものとして見た時の出来もすばらしく

そこそこひっでー出会いと経過を重ねた

この二人は運命のカップルなんですよ!!と

第一話で開示されて、なおかつその方向で

二者の想いが強くなっていくのはお見事です。

 

この二人はケンカすることも多いのですが

お互いが何が嫌で・何が嬉しいのかを

自己開示でぶつけあっている状態なので

モモちゃんのギャル友「「めっちゃ仲いいじゃん!」」

いう感想にしかならないのだよ~。

 

健全な両片想い状態が続いている

ラブコメは良い……

くっついた後でも関係性が歪まないと

ここまで確信が持てる創作男女も少ないので

早く周りの認識=結婚披露宴済みまで

もっていってくれ~!!

 

☆☆☆

 

第一話にて、女性と交尾した後で

生殖内臓一式を摘出・研究しますと

断言する「加害者」が設定されており、

ひどい目に遭ってきた・これから遭う女性の存在を

「隠さない」と取るか、「消費している」と取るかは

完全に受け手の判断になりますね……

 

なので第一話で合わない層が

無理に読む作品ではないです!!(きっぱり)

 

この後も、イチモツを一度妖怪に呪われた

W主人公・男性が金玉を取り戻すために

色んな敵と戦い続けるという展開になりますしね。

 

私はポケモンシリーズに登場する

アイテム「きんのたま」を

つまり「そういう」ことですよね?と

もやもやを抱えてきたファンにあたるので

ド直球のワードのほうが助かってはいる……

 

ただし部外者には下ネタで遊んでるようにしか

見えませんね、というエピソードが

複数さしこまれる状況ではあり、

「下ネタ」トークを続けようとすれば

怒られるのも、身内から見れば当然とはいえ理不尽()