特装版『宝石の国』第13巻

 

特装版を入手できたので

そちらの記事となります~。

 

兄機の詩集、装丁が大変凝っていて

楽しいのだけど取りだすの大変!!

 

以下、感想です。

 

 

 

「人間」を含む三種の生命体を見送った後、

フォスと石ころたちの幸福な日々がつづられる

最終巻なのですが、最初に出会った石ころさんが

《自分の望みを自分でわかっている》すごいひとなので

もっと早く登場してほしかった!!←

 

石ころの仲間が増えたところで

登場する兄機なのですが

お前さん、そんなひとだったのか!

大好きだ!!となれる担当キャラなのである(爆)

 

このあたりから声に出したい日本語という

名言のオンパレードになりまして

アニメにするよりはラジオドラマとか朗読劇で

体感したいお芝居なんですよね〜。

 

フォスが苦しんで神に変化するために重ねた時間と

石ころたちと過ごした時間はおおよそ同じであるが

終わらないでほしいと願うのは後者なのだ……

 

みんながたどりついた「楽園」も

いつか宇宙の終わりに追いつかれるだろうけれど

フォスが楽しく遊んだ時間が残るのだろう〜。

 

☆☆☆

 

特装版向けに替えカバーとして

草原にたたずむフォスがいるのですが

あの子もずいぶん遠くまで旅したんだね……

 

たしかにあほの子ではありましたが

他の宝石たちよりもずっと不安定だからこその

魅力を放っており、あそこまで酷い目に

道中遭わされる必然はないよ!?と読み進めてました。

 

宝石としての体が欠けると記憶が喪失してしまうこと

新たな宝石で埋め合わせると変異してしまうこと

体験したのはフォスだけだったから

他の宝石たちは理解できなかったんだろうね……

 

兄機の詩集、作者さん

宮沢賢治お好きなのかしらん???

(この締め方で嫌いとは考えにくいが)

と思ったのです〜。