特装版を入手できたので
そちらの記事となります~。
兄機の詩集、装丁が大変凝っていて
楽しいのだけど取りだすの大変!!
以下、感想です。
「人間」を含む三種の生命体を見送った後、
フォスと石ころたちの幸福な日々がつづられる
最終巻なのですが、最初に出会った石ころさんが
《自分の望みを自分でわかっている》すごいひとなので
もっと早く登場してほしかった!!←
石ころの仲間が増えたところで
登場する兄機なのですが
お前さん、そんなひとだったのか!
大好きだ!!となれる担当キャラなのである(爆)
このあたりから声に出したい日本語という
名言のオンパレードになりまして
アニメにするよりはラジオドラマとか朗読劇で
体感したいお芝居なんですよね〜。
フォスが苦しんで神に変化するために重ねた時間と
石ころたちと過ごした時間はおおよそ同じであるが
終わらないでほしいと願うのは後者なのだ……
みんながたどりついた「楽園」も
いつか宇宙の終わりに追いつかれるだろうけれど
フォスが楽しく遊んだ時間が残るのだろう〜。
☆☆☆
特装版向けに替えカバーとして
草原にたたずむフォスがいるのですが
あの子もずいぶん遠くまで旅したんだね……
たしかにあほの子ではありましたが
他の宝石たちよりもずっと不安定だからこその
魅力を放っており、あそこまで酷い目に
道中遭わされる必然はないよ!?と読み進めてました。
宝石としての体が欠けると記憶が喪失してしまうこと
新たな宝石で埋め合わせると変異してしまうこと
体験したのはフォスだけだったから
他の宝石たちは理解できなかったんだろうね……
兄機の詩集、作者さん
宮沢賢治お好きなのかしらん???
(この締め方で嫌いとは考えにくいが)
と思ったのです〜。