ピカード艦長役のパトリック・スチュワート氏を
目当てに、今回初めて見ました。
なかなかおもしろかったです。
ただ素材と役者はいいのに
足りない部分があるのがもったいないかも。
あと痛恨の地雷発生でもあった。
以下ネタバレです。
※19.06.21に加筆・修正※
冒頭が戦中のポーランド、うっ……
あの煙突からは黒い煙が上がるのですよね……
少年が誰なのか、ぎりぎりまでわかりませんでしたが
悪役の親玉さんだったのね。
あの過去で「普通の人」を信じろというのは酷だな。
ミュータント排斥論者の演説。
この手の論はなんやかんやで反論が思いつくものではありますけど
今までいろんな物語を読んできて
一番ショックだったのは『スター・レッド』のペーブマンの主張でしたね。
あそこをつかれてしまうと
何を言えばいいのかわからなくなってしまいます。
プロフェッサーと親玉さんの対峙。
しぶい顔はいいなぁ、画面が引き締まります。
その後は主役の鉄爪あんちゃんと
かわいそうな吸い取るおじょうさんの話になりまして
(この子の能力発動の場面がえぐかった……本人自覚なし、最悪のアウティング)
ハル・ベリー演ずるかっこいい嵐のお姉さんと、レーザーお兄さんが登場。
ドクターは知性派美女で好みだな~……
プロフェッサーとドクターの
読みとる力にはかなり差があるようですね。
プロフェッサーは段階的に探ることが出来るようですけど
ドクターは『チャームド』のフィービーの未来予知みたいに
瞬間的に感じとってしまうみたい。
鉄爪あんちゃんがおじょうさんを迎えに行くくだりは
まるで保護者だな……と思いました。
おじょうさんがもっと強くならないと
「女性」として認知はしてもらえないんでしょうね~。
吸い取る力の持ち主って事は
制御できるようになれば量と能力も選べるし
いずれは与えることも出来るようになるんじゃないのかな?
原作の内容はぜんぜん知らないのですけど。
ミュータントの学校描写がもっとほしい。
バスケットボールがひとつだなんてもったいない!
出撃する所なんて、まるでサンダーバードのようだ。
いつかは先生たちのようになるんだ、ということになるのかな?
レイ・パークが敵方で出てくるのですけど
なんかすごくもったいない役……というのは控えめな表現で
こういう風に「役者」を潰すスタッフたちが私は大嫌いだ。
別に蛙舌でもいいですけど、変な動きするだけでアクションがない。
おまけに数カット、棒で遊んでました。こら~!遊ばせるな~!
みんなあなたの棒使いの腕前は知ってるんだから!!!
変身お姉さんなんかは、普通の姿があれだと
まず家族に受け入れてもらえないでしょうね~。
能力まで写し取れるなんて、すごいですけど。
生まれたときからでもまずいけど、ある日突然変化したとかだと
母親はおびえ父親は銃を向ける、ということになりかねん。
人間はそんなに強い生き物じゃないですから。
何に変身しているのか、カメラのアングルですぐにわかってしまうのは
狙いすぎかなと思いましたが。
悪の親玉さんは鉄を操るんですね~。
人間社会に反旗翻し放題、プロフェッサーもがんばったけど勝てんわ。
こういう超能力者って、幼少期どうすごしたかが分かれ道になるのでしょうね。
プロフェッサーなんかは人に与えられて・守られて育ったんだな
というのがわかりますもん。奪われた人に優しくなれ、とは言えない。
最後のバトルシーン……ここのつめが甘いかな~。
アクションは問題ない……いや、物足りない人もいましたけど……
知恵の部分ももっとあると充実したかなとは思います。
プロフェッサーは昏睡中だったし、もっと見せ場がほしかったです。
あんちゃんとおじょうさんのシーンは見ていて痛々しいな~
早く制御できるようになるといいね。
最後のチェスの場面はいいですね。
『相棒』の右京さんも持っていたガラスのチェス盤だ!
あんちゃんはかっこよく?過去を求めて去るらしいですが
エンドロールがないとやはり余韻がないですね~。
典型的「俺たちの戦いはこれからだ」エンドでした。