黒柳徹子の作品。
戦中に生きたひとりのユニークな女の子、
トットちゃんの「フィクション」として見れば
今でもずっと好きな作品です。
以下、感想です。
トモエ学園に通うトットちゃんの
あんなこと、こんなこと、
楽しいこと、哀しいこと、色んなお話が
楽しめる黒柳徹子の「自伝」です。
トットちゃんは現代であれば
あっさり発達障害の診断が出そうな子で
これは後の黒柳さんご本人も認めていますね。
(勝手な推測ならここに書かないのである)
いわさきちひろの挿絵が
傑作ぞろいである、という点が
この物語をさらに印象的なものに
しているのですよね〜。
子どもの時から犬好きだった個人としては
ロッキーのお話がどれも印象的で
「いなくなった」話が辛すぎたのであった。
絶対にいなくならない愛犬が去ったことで
「死んだ」とトットちゃんにもわかってしまうのだ。
後に別の人の自伝にて、供出制度に「反抗」した場合の
シェパードがどうなったか知ってしまうということもあり、
大人になってしまうと「差し出した」んですね……
という感想になってしまうのは致し方ないのである。