『七つの時計』

 

アガサ・クリスティーの冒険活劇を買いました。

どちらもバトル警視物です。

 

クリスティーの作品は、読んで損することはありませんけど

冒険活劇は特にそうですね!

ミステリーよりこっちの方が、文章は活き活きしています。

たぶん彼女が若い頃の作品だからでしょう。

 

以下、ネタバレです。

 

※19.06.21、加筆・修正※

※24.09.11、記事を二分割※

 

 

 

バトル警視物第二作。これは秘密結社物ですv v

こんな王道素材をどう料理するかが、作家の腕の見せ所。

 

なんせ秘密結社のメンバーは、お互いを数字で呼び合い

覆面には時計の文字盤が描いてあるとか……

いつの時代の少年向け冒険活劇!?の世界ですね。

 

考えるよりも行動!の魅力的な女性バンドルの活躍を追いつつ

最後には仰天することができます。

うん、これは本当に「仰天」しますよ。

 

以下、核心部分のため白文字です。

 

まさかバトル警視が結社のボスだなんて!

このくだりを読んで、私はバンドルに負けないぐらいびっくりしました。

すごい、これは今までで一番ぐらいの反則!(ほめてますよ)

 

だって秘密結社のボスが警視だなんて、誰も考えませんよ~!

私も候補から除外してましたもの。

まだまだ修行が足りないのですね~。

 

バンドルがゴーダックに求婚される下りは

笑いをこらえるのが大変です。

それを聞いた、ビルの反応もね。

こういう青年は貴重ですね、うん。

 

前回の話で振られてしまった?バンドルなのですが

ビルが人物としてちょっと出世?したので

めでたく結婚することになりましたね。

 

☆☆☆

 

このままいくと、クリスティー作品は全部制覇できそうですね。

冒険活劇物はそろえたいかな~、あと数本ぐらいしかないのですけど。

 

ミステリーの女王であることは否定しないけど

個人的には物語の女王にしたいですね。

ミステリーの枠にとどめてしまうのはもったいない!