坂田靖子の作品、全3巻。
突然死んだ父の遺言により
ゴシックロマン(?)あふれる古城にすべく
不気味なものを収集する羽目になった
主人公と、葬式にやってきた双子の弟との
どたばた日常のお話~。
以下、感想です。
突然登場した弟くんが
インターネット方面を
さばいてくれるのですが、
不気味なものを持ってくる「人」に
対応しなければならない主人公~という
お約束坂田ワールドなのでした。
マンドラゴラが除草剤で
枯れる話に爆笑してしまった……!!
中世での抜く方法に対する
現代視線の入れ方も(動物虐待なので警察が、とか)
坂田さんは嫌味がなくていいな~。
読者をチラ見している感が嫌いなので!
☆☆☆
主人公が坂田作品あるあるの
巻き込まれ型いい人なんですが
今までとちょっと趣が違うな!と思うのは。
彼自身が元・放置っ子ということもあり
似た境遇にある「かわいそうな」子どもたちにも
主体的になること、戦うことを促すのですよね~。
母親に愛されてぬくぬくと成長したであろう
双子の弟に比べると、態度が明らかに違うので
とてもわかりやすく描かれています。
「面倒見てもらえないなら
自分が面倒見りゃいいんだよ」
「どっちでも同じようなもんだろ?」
「もう親の尻ぬぐいすんな!」
「親に迷惑かけられたら戦え!!」