『婚約者は溺愛のふり』

 

仲野えみこの作品、既刊4巻。

 

ヒロイン筆頭、女性陣の露出多めな

謎アラビアンテイストであったり、

互いのメリットを重視して嘘から始まる

婚約関係であったり(正しい意味での政略婚だが)

あるあるな感じではありますが。

 

大事な両親のためだけではなく、根っからの

商売人である庶民出身ヒロインのキャラ立てで

楽しく読ませてもらっている作品です。

 

以下、感想です。

 

 

 

母の再婚により「いいおうち」の

お嬢さんとなったものの

その家はすでに傾いており

立て直すための「縁談」が必要だ!

と男性陣にアタックするもふられ続けた

主人公、というスタート時点で

いわゆるおもしれえ女状態なわけですけれど。

 

本人がまじめで努力もたやさず

商売人としての資質はすでに開花しているが

なかなか能力が発揮できていない、という環境が

婚約者の「権力」でいい方向に向かっていくのは

現代ものではちと難しい(正確には読んでて悲しい)ので

時代もので進めるのが正解なんだよな~。

 

恋愛方面においても、本人のまじめさが

わざわいして(読者目線ではさいわいして)

わかりやすい恋愛フラグをばしばし

破壊していくタイプのヒロインなので

まわりの男性陣は不憫ですが、おもしれえ。

 

ヒーローが手を出すが、逃げ腰の

ターンに入りつつあるので

さっさと婚姻関係になって

責任を取れや目線になっているのでした←

(部下の人のツッコミが正しすぎる!)

 

幼なじみさんはヒーロー相手には

宣戦布告(?)しているけれど

ヒロインにはアタックすらしてない

感じなので、応援しようがないしな……

トーン頭が登場しないと無理か()

 

あとヒロインの侍女さんの

キャラクターデザイン・性格が

しっかりしていて好きなので

このまま部下の人とは恋仲に

ならない方向でお願いしたいです!!