『ムーミン谷の十一月』

 

童話としてはシリーズ最終章、

ムーミン一家が灯台のある島へ

出かけている間、集まってしまった

色々なひとたちのお話。

 

以下、感想です。

 

 

 

作者による紹介を前提とするなら

ずんむく毛だらけのご先祖さま含め

読者の知ってるひと・知らないひと

総勢七人での共同生活が始まりますが

今でいうシェアハウスものなのですね。

 

それぞれ問題を抱えた個性豊かな七人ですが

(まあご先祖さまには関係ないか)

共同生活を重ねる中で当人が変化を迎え

結果として問題も解決され

ひとり・ふたりとムーミンの家から去っていくのです。

 

この中ではスナフキンの思考がおもしろく

彼は孤独を愛している「自覚」がありますが

一緒にいても、互いが他者であるという

線引きが守られているムーミン一家もまた

愛している対象なのですよねん。

 

帰ってきたムーミン一家とは

また楽しい日々が続いていくのでしょう。