童話としてはシリーズ最終章、
ムーミン一家が灯台のある島へ
出かけている間、集まってしまった
色々なひとたちのお話。
以下、感想です。
作者による紹介を前提とするなら
ずんむく毛だらけのご先祖さま含め
読者の知ってるひと・知らないひと
総勢七人での共同生活が始まりますが
今でいうシェアハウスものなのですね。
それぞれ問題を抱えた個性豊かな七人ですが
(まあご先祖さまには関係ないか)
共同生活を重ねる中で当人が変化を迎え
結果として問題も解決され
ひとり・ふたりとムーミンの家から去っていくのです。
この中ではスナフキンの思考がおもしろく
彼は孤独を愛している「自覚」がありますが
一緒にいても、互いが他者であるという
線引きが守られているムーミン一家もまた
愛している対象なのですよねん。
帰ってきたムーミン一家とは
また楽しい日々が続いていくのでしょう。