『機械じかけのマリー』

 

あきもと明希の作品、全6巻。

 

読切が連載作品となった

パターンなのですが、その初回に

提示されたメインカップルの関係性の

心地よさはずっと変わらずに展開し

大団円!おめでとう~!!

 

以下、感想です。

 

 

 

感情表現が控えめなキャラクターは

決して、感情を持っていない

わけではない、というヒロインの

描き方が本当に素敵だったのです~。

 

ヒーローとなる坊ちゃんも

つらい環境に置かれてしまい

厳しい態度を示しているだけで

本来は善良なのでして(あほの子ではある!)。

 

お互いがお互いの良さを引き出して

まわりの人たちにも「素敵だね」と

思わせていく、変化がたまらんのでした。

 

坊ちゃんの命を狙う義兄はもちろん、

主人公に似せたメイドロボットも、

ストーカー気味な黒髪暗殺者も、

変な顔したにわとりたちも、

変態気味なロボット愛好者たちも、

坊ちゃま親衛隊の皆さんも

みんな「良い」キャラに変化したな~。

 

暗殺者さんは恋の「当て馬」担当でも

ありましたが《ヒーローのことを好きな

ヒロインに恋をした》という着地は

まあ許容範囲かな……途中はきもかったが!

 

終盤、ロボットに恋をしていると

信じ、ちと悩みながらも

ヒロインにアプローチし続けていた

坊ちゃんが、ヒロインが人間であると

気づいてから「ハラスメント」行為だった!と

悩むバランスの良さも好きでした。

 

人間の女の子相手ならしないという

線引きはあったようなのだ、おもしれ~。