『双影双書』

 

舟本絵理歌の作品、既刊2巻。

 

これは後に叶国を千年の安寧に導く、未来の皇帝と、

それを支えた、一人の影の物語。

 

というモノローグで締まる第一話なので

少年皇太子とその影武者が活躍する大陸風歴史ものですね!

と読み進めたら、ちと違っていたというおはなし。

 

以下、感想です。

 

 

 

少年少女影武者ものは大好物なので

(手塚作品の衝撃はひきずるものだ)

良き皇帝になるのだぞ〜と読んでいたら

一巻の最後で皇太子さんがキョンシーに

変化するという非常事態になりました。

 

双書はわかるけど、双影はなぜ……という

タイトルの謎が一冊内で解決する

構成は好きですねん。

 

影武者である宵くんの、主への敬愛と

誰かの「理想」で在ろうとする

皇太子・冠星くんの、影への執着のバランスが良いので

二人とも立派に成人してほしいな〜と思いますが

どうなるのでしょう???

 

画面作りやネーム進行が

サンデー作品だあ!!という

ホーム感満載で好きです。

 

うぇぶり隔週連載になった経緯も

オールアナログ作画をひとりで進めていたら

体調を崩したとのことなので

大事に描いてほしいものです……