『ヒメゴト~十九歳の制服~』

 

峰浪りょうの作品、全8巻。

 

そういえば成人年齢の

適用が変更になりましたけど

まだ必要としている層には

届く作品だろうな~。

 

以下、感想です。

 

 

 

未成年の最後の年19歳、

性にまつわるあれこれに鬱屈や事案を抱えて

日々を過ごす三人の男女の、一夏の物語。

 

高校の制服を着ないと自分の性を確認できない由樹、

女装をすることで自分の性を探す佳人、

どちらも魅力的なキャラクターですが。

 

作中に登場する中で一番鮮烈なのは

「子ども」であることを許されなかった環境で育ち

自分が価値ある「少女」であることを証明するため

夜をひさぐ、黒髪美少女の未果子ちゃんだろうな〜。

 

彼女の恋愛対象の性別は最終回を経ても不明ですが

売春をする商売相手である「男性」に対し

憎悪から遠ざかっても好意を抱くことはないのだろうから

ビアンになっていくのだろうか……

現在の片想いの相手はヘテロなんですけれど。

 

男勝りではないけれど、ぼへ〜っとしていて

ある意味では「女性らしくない」自分には

由樹ちゃんがわりと刺さるけれど

そこまで女性性に執着はないよなあ……と

確認できるキャラクターでもありました。

 

ああいう女の子があっという間に華やかになるのも

あるあるだよね〜。