『きのう何食べた?』第24巻

 

作中の時間経過と現実とが

つながっている構成なので

この日も来るんだなあ、としみじみしました。

 

以下、感想です。

 

 

 

シロさんとケンジの結婚式で

また人の輪が広がり、今までの

関係性も積み重なっていき……

 

というところでシロさんの

お母さんが亡くなる日が訪れます。

 

お父さんの視点はなかなか

描かれることはありませんでしたが、

一話分の描写で、今までのお話が転じることに

《私たちは見えている景色でしか他者を判断しない》

という鮮やかさが出ておりますね……

 

結婚式からのご縁だとしても

惜しんでくださる皆さんはいるだろうから

物語に描かれない場面であっても

お父さんにごあいさつに来てくれるのでしょうね。

 

法律に保証されていてもいなくとも

パートナーがいないとずっと独りだもんね、

人が逝くときはみな独りだよ、と割り切っていても

まわりは勝手に心配するものだからな~と

自分のことを考えるのであった。