作中の時間経過と現実とが
つながっている構成なので
この日も来るんだなあ、としみじみしました。
以下、感想です。
シロさんとケンジの結婚式で
また人の輪が広がり、今までの
関係性も積み重なっていき……
というところでシロさんの
お母さんが亡くなる日が訪れます。
お父さんの視点はなかなか
描かれることはありませんでしたが、
一話分の描写で、今までのお話が転じることに
《私たちは見えている景色でしか他者を判断しない》
という鮮やかさが出ておりますね……
結婚式からのご縁だとしても
惜しんでくださる皆さんはいるだろうから
物語に描かれない場面であっても
お父さんにごあいさつに来てくれるのでしょうね。
法律に保証されていてもいなくとも
パートナーがいないとずっと独りだもんね、
人が逝くときはみな独りだよ、と割り切っていても
まわりは勝手に心配するものだからな~と
自分のことを考えるのであった。